情報セキュリティ関連の銘柄第二弾です。こちらは、ザ・マネー火曜日の「経営トップの素顔」にて紹介されていたことをきっかけに四季報を調べてみたところ、なんと10期連続で増収増益の優良企業であることがわかりました。株価も割安と思われ、長期投資にはぴったりと感じました。今回はデジタルインフォメーションテクノロジーをご紹介いたします。
3916 デジタルインフォメーションテクノロジーとは
会社概要
いつもの通りwikipediaから引用と行きたいところですが、ページが無いのでコーポレートサイトより抜粋です。
デジタルインフォメーションテクノロジー(以下DITと略します)は、1982年創業の東証一部上場の独立系システムインテグレーターです。独立系というと所謂、IT土方・派遣屋さんになりがちではあるのですが、DITの場合は、幅広い事業領域・安定した顧客基盤に加えて、独自性のある自社商品を組み合わせた提案に強みがあります。30年以上前に上場したIT企業で、直近10期連続増収増益というは驚異的な数値です。
事業モデルは大きく分けて2つ、ソフトウェア事業とシステム販売事業。ソフトウェア事業の中では金融系中心のビジネスソリューション事業、車載関連中心のエンベデットソリューション事業、自社商品の販売事業があります。どこかで聞いたことのあるようなビジネスモデルです(私だけだと思いますが…)
自社商品のなかで特に面白いと感じたのは、WebARGUSという改ざん検知・復旧サービスです。
今までのセキュリティ製品は守ることが主体であったのに対して、防ぐのではなく、正しい状態を保持しておいて、そこから少しでも変わったらすぐに正しい状態に被せ直す、所謂上書きをしてしまうという製品です。更に、検知してから復旧するまで0.1秒未満ということで、実質実害ゼロにできます。改ざんを完全に防ぐのではなく、仮に改ざんされても瞬時に復旧するという発想です。(改ざんされるという根本的な解決にはならないのですが…)
改ざんされてしまう前段階は別のサービスで防ぐとして、組み合わせることによって威力を発揮しそうなサービスです。
自社商品が会社全体の売上に占める割合は5%未満ですが、成長分野として今後伸ばしていく方針のようです。
また、2020年11月10日に2020年11月30日より「JPX日経中小型株指数」に採用されることが発表されました。
業績
株価チャート
それでは早速、株価と業績を見ていきましょう。
コロナショックで大きく株価を下げましたが、その後は上昇トレンド。
過去5年業績
【業績】 | 売上高 | 営業利益 | 税前利益 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) |
連17.6* | 10,273 | 653 | 641 | 466 | 30.3 | 7.5 |
連18.6* | 11,076 | 787 | 790 | 531 | 34.6 | 11 |
連19.6 | 12,355 | 1,095 | 1,106 | 737 | 48.1 | 16 |
連20.6 | 13,495 | 1,352 | 1,357 | 978 | 64.2 | 20 |
連21.6予 | 13,580 | 1,358 | 1,358 | 942 | 61.81 | 20 |
過去5年の業績です。過去10年増収増益。今期は微増収微増益予想ですが、コロナ影響を考慮して控えめな予想となっております。第一四半期経過時点で進捗率30%,例年5月に上方修正を出していることから今期も上ブレが期待されます。
配当
配当は増配傾向にあります。
現段階では配当据え置きの予想ですが、業績次第では増配もあるかもしれません。
株主優待
株主優待はありません。
投資経験談
本銘柄は所有していないため、ピックアップしたタイミングのみです。
ラジオNIKKEI ザ・マネーにて紹介
2020年11月24日 ザ・マネー火曜日の「経営トップの素顔」にて代表取締役社長 市川聡氏が出演。ただのIT土方かと思っておりましたが、自社商品に興味を持ちます。
よくよく調べてみると10期連続増収増益の優良企業であることが判明します。
しばらく様子をみて、25日移動平均線あたりでトライしてみようかと思います。
教訓
- 四季報、過去5年の業績を重視。(10期連続増配(5回目!!))
- セキュリティ関連は今後も注目
セキュリティ関連は個人的に注目しています。コロナに関係なく、伸びる業種であると感じます。ただし、コロナショックにより企業の業績が悪化すると、システム導入・セキュリティ対策ともに後回しされることが多いため、今期に関しては取引先の動向についても慎重に見極める必要があります。
DITは特定の取引先に依存していないため、コロナ影響は最低限といえるのではないかと考えます。
あくまでも投資は自己判断でお願いします。