絶好調の米国株のご紹介です。ゲーム好きの方はご存知の方も多いかと思われますが、U ユニティソフトウェアが2020年9月にニューヨーク証券取引所に上場しました。上場以来絶好調ですでに株価は倍になっています。いったい何をやっている会社なのか、伸び代はあるのか。ビジネスモデルを見ていきます。
U ユニティソフトウェアとは
会社概要
Unityとはゲームエンジンの開発を行っている会社です。主に2つのサービスを提供しています。
・Create Solutions::ゲーム制作プラットフォーム
・Operate Solutions:運用サポートや広告費など従量課金
ゲームエンジンとは、ゲームを作るための統合開発環境のようなものです。かなり昔のゲーム開発は各社がそれぞれ独自の開発環境で独自の言語をプログラムを書いていたようですが、時代の流れでしょうか、ゲームを作成する上での面倒な処理を共通化して、その共通化したプラットフォームの上で開発が行われるようになりました。
このUnityのライセンスですが、基本利用料は無料です。拡張機能(同時接続ユーザ数なども)を使うもしくは、Unityを使って作成したソフトでの売上が一定水準に達したら有料というモデルです。
ゲームエンジン Unityの特徴
基本的なプログラミング言語はC#(windows アプリケーション向けのC#とはちょっと書き方が違う)ですが、以下の特徴があります。
※余談 私はプログラミング言語の中ではC#が一番好きです。MicrosoftがC++をベースにJavaを模倣して作っただけあってシンプルでバグが少なく書きやすいのが特徴です。
直感的にゲームを作る事が出来る
Unityはマウス操作で直感的にオブジェクトを配置する事ができます。最悪、コードが読めなくても簡単な動きだけであればノンプログラミングでゲームを作成することも可能です。
2D,3Dどちらも作成可能
Unityは、PlayStation4などの3Dグラッフィックで魅せるゲームから、スマートフォンなどのカジュアルゲームまで実に幅広いゲームを制作する事ができます。
マルチプラットフォームでの開発が可能
iPhone, Android, Mac, Windows, PlayStation5, Xbox,Nintendo Switchなど様々なプラットフォーム向けのゲームを特に記述を変えることなく開発可能です。
最近、PS4、switchで同時発売するゲームが増えてきていますが、これってかなり画期的なことです。
昔は、とあるゲーム機向けに開発したものを他の機種に移植していたりしたわけですが、ゲーム機ごとにプログラミング環境特に言語が違ったので、移植のたびに同じ動きをするように作り直していたわけです。新作を作るのに、全く違うプログラミング言語で違う機種向けに同時並行でゲームを作っていたら、何がなんだかわからなくなり、品質も落ちてしまうので、複数機種で同時発売するのではなく、いったん一つの機種で発売してから移植するという流れがありました。ゲーム会社によっては、自社独自で一つの言語で複数のゲーム機向けに開発が出来る環境を整えていたところもあります。
このゲームエンジンの登場によって、簡単にマルチプラットフォームのゲーム開発が行えるようになりました。(機種ごとに性能が違うため、性能の違いを意識したソフト開発・テストは行う必要があります)
株価チャート
2020年9月19日に上場したばかり、上場来の株価です。
すでに株価が二倍…どこまで行くのか?買い時が非常に難しい銘柄です。
業績
2018/12 | 2019/12 | 2020/12(予想) | |
売上高 | 380.76 | 541.78 | 757.45 |
営業利益 | -130.3 | -150.67 | — |
税引前当期利益 | -132.63 | -153.24 | -68.84 |
当期利益 | -131.6 | -163.19 | -272.79 |
EPS(ドル) | -0.55 | -1.15 | -1.29 |
配当(ドル) | 0 | 0 | 0 |
1株当り純資産 | 1.33 | 1.65 | 11.98 |
売上は順調に伸びていますが、上場したばかりのため、過去3年は営業赤字です。12月に発表される決算で、どう転ぶか?IPO銘柄は赤字の場合があるので投資判断が非常に難しいです。
まとめ
- IPO銘柄は投資タイミングが難しい
- 投資するなら少額から
アメリカの株式市場そのものが好調で、なかなか株価の調整がはいらず購入するタイミングがわかりません。コロナで巣篭もり需要がしばらく続く…と考えると今購入するのがいいのかもしれません。
興味のある方は少額から試してみましょう。