日本新興株オープン【好成績投信の中身を拝見】

前回、日興アセットマネジメントの運用するつみたてNISA向けの商品Jグロースをご紹介したので、同じ日興アセットマネジメントが運用し、新興市場の銘柄を投資対象とする、日本新興株オープンをご紹介したいと思います。こちらはつみたてNISA対象ではありませんが、20年以上の運用実績のある老舗ファンドです。

今回は、日本新興株オープンについてご紹介いたします。

日本新興株オープンとは

日本新興株オープンは日興アセットマネジメントが運用するアクティブファンドです。
成長性が高く、株主への利益還元が期待できる株式に投資します。 成長性が高く、株主への利益還元が期待できる株式に投資を行います。

ファンドの特色は下記の通りです。

  • JASDAQ上場株式(これに類する新興企業市場において取引される株式を含みます。)の中から、中長期的に成長が期待できる企業および業績の回復が見込める企業の株式に投資を行う

運用の特徴としては、直接企業訪問を行う等の「ボトムアップ・アプローチ」を基本として、中長期的に成長の期待、業績の回復が見込める企業を選別。ポートフォリオの構築にあたっては、厳選投資の態度で臨み、株式の組入比率は、原則として高位を維持します。

スポンサーリンク

基本情報

設定日1996年12月27日
償還日2026年12月18日
購入時手数料最大3.3%(税込) 
※証券会社によって異なる。ネット証券では無料の場合が多い
信託財産留保額なし
管理費用
(含む信託報酬)
年率1.672%(税込)
分配金年1回(12月)

基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドということもあり管理費用は1.672%と光学ですが、信託財産留保額はなし。

設定から約20年以上の歴史のあるファンドです。モーニングスターレーティングは近年4つ星を維持しています。

構成銘柄

月次レポート・目論見書を拝見

公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。

月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。

早速最新のレポートから構成銘柄についてみていきましょう。

構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年7月末時点)

銘柄名業種比率
ハーモニック・ドライブ・システムズ機械3.94%
東映アニメーション情報・通信業3.49%
芝浦電子電気機器3.19%
日本マクドナルドホールディングス小売業2.99%
ニッポン高度紙工業パルプ・紙2.98%
ウエストホールディングス建設業2.33%
i-plug情報・通信業2.18%
セルソース医薬品2.11%
ウェルスナビ証券、商品先物取引業2.11%
ナカニシ精密機器1.92%

組み入れ銘柄数は84銘柄。 JASDAQに上場している銘柄に投資するといいながらも、 実際にはJASDAQとマザーズが半々ほど。2022年4月の東証再編で構成銘柄がどうなるかはわかりません。

構成銘柄を見ると、東証プライム市場への昇格が有力視されている日本マクドナルドや、株価を大きく伸ばしたウエストホールディングスなど新興市場を代表する銘柄が並びます。

以前はワークマンも組み入れられていたようですが、卒業した模様です。

個人的な注目銘柄は下記です。

i-plug

新卒採用の逆求人Webサービスを行っている同社。

最近、急激に業績をのばしています。

スポンサーリンク

パフォーマンス

基準価額推移

設定来、基準価額は2021年8月20日時点で、29,976円(配当金再投資込み:33,798円)

リーマンショック・東日本大震災で低迷しましたが、アベノミクスの恩恵もあって急上昇。コロナショックも一時的で、2020年に一気に急騰。

分配金は期末の12月に100円ずつ。計1,610円となっています。

過去のパフォーマンス

2021年7月末時点の情報です。

期間騰落率
1年前から+16.40%
3年前から+32.56%
5年前から+135.18%
設定来+602.42%

設定来からみると、+602.42%です。

20年以上の歴史を誇るファンドだけだって、トータルのリターンを見ると+600%超え。リーマンのときの落ち込み具合がひどかったですから、それに比べると驚異的な数字です。

まとめ

2021年8月時点では、JASDAQ指数は大きく落ち込んではいないものの、マザー指数が大きく下げていることもあって、マザーズ銘柄が半数を占める本ファンドは低調なパフォーマンスとなっております。

東証再編でJASDAQ、マザーズへ移行する銘柄の扱いをどうするのか?当分保有を続けるとは思いますが、注目したいと思います。

新興銘柄は急上昇する可能性がある反面、下落し始めたら止まらないため、乱高下しやすく注意が必要です。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

タイトルとURLをコピーしました