毎度尖ったインデックスファンドを発売する大和アセットマネジメント。その尖ったファンドの紹介記事により当ブログにてアクセスを稼いでいますが、よりテーマを絞ったアクティブファンド、iFreeActiveシリーズの紹介です。テーマ型のアクティブファンドの多くはコストが高く、商品が発売になった頃に該当テーマがピークを迎えていることが多いため、なかなかインデックスファンドの生成期を上回ることが出来ないということが多い状況でした。
しかし、iFreeActiveシリーズはテーマ型アクティブファンドでありながら低コストで、高パフォーマンスをたたき出しているシリーズとなります。
第一回となる今回は日本が世界に誇る分野、iFreeActive ゲーム&eスポーツについてご紹介いたします。
iFreeActive ゲーム&eスポーツとは
iFreeActive ゲーム&eスポーツは大和アセットマネジメントが運用を行うアクティブファンドです。
投資コンセプトは下記の通りです。
- 日本を含む世界の「ゲームおよびeスポーツ」関連株式に投資
ゲーム分野は日本がもともと強い分野で、任天堂をはじめとしてソニーやカプコンなど世界と勝負できるソフト&ハード会社が多数存在します。
当ブログでも、グローバルX社の提供するゲーム関連のETF、HEROと2640 グローバルX ゲーム&アニメ-日本株式 ETFをご紹介していますが、世界のゲーム市場規模は、2023年におよそ24兆円に達する見込みの成長市場です。
また、今回の東京オリンピックでは採用されませんでしたが、eスポーツがオリンピック競技種目に本気で検討され始めるなど、今後も市場の拡大が期待されます。
基本情報
設定日 | 2018年1月31日 |
償還日 | 2028年1月28日 |
購入時手数料 | 最大1.1%(税込) ※証券会社によって異なる。ネット証券は無料 |
信託財産留保額 | なし |
管理費用 (含む信託報酬) | 年率1.221%(税込) |
分配金 | 年1回(1月) |
基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドですが、管理費用は1.221%と安めで、信託財産留保額はなし。購入時手数料も最大1.1%と非常に安価です(ネット無料なら無料)
テーマ型にもかかわらず、管理費用1.2%というのは破格でしょう。他のiFreeActiveシリーズも同様の価格設定となっております。
2018年に設定されたばかりの10年投信となります。
構成銘柄
構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年6月末時点)
銘柄名 | 国・地域 | 比率 |
---|---|---|
エヌビディア | 米国 | 9.8% |
シー | シンガポール | 8.2% |
テンセント | 中国 | 7.6% |
ビリビリ | 中国 | 6.3% |
ネットイース | 中国 | 6.2% |
アクティビジョン・ブリザード | 米国 | 6.2% |
ロブロックス | 米国 | 6.0% |
エレクトロニック・アーツ | 米国 | 5.6% |
ユニティ・ソフトウェア | 米国 | 5.4% |
AMD | 米国 | 5.4% |
組み入れ銘柄数は20。上位10銘柄は中華系と米国で二分する形となりました。ロブロックスやユニティは直近IPO銘柄です。他はHEROでも組み入れられていた銘柄が多数となります。なお日本からは、任天堂・カプコン・ソニー・サイバーエージェントが組み入れられているようです。ウマ娘強し。
パフォーマンス
基準価額推移
設定来、基準価額は2021年7月16日時点で、17,636円。
例外なくコロナショック時に一時的に下落しますが、巣篭もり需要の後押しもあり急上昇。
過去のパフォーマンス
2021年3月末時点の情報です。
期間 | 騰落率(分配金込み) |
---|---|
6ヶ月前から | -0.84% |
1年前から | +29.58% |
3年前から | +79.10% |
設定来 | +76.36% |
設定来からみると、+76.36%です。
まずまずの騰落率ですが、直近はマイナス。ゲーム市場は拡大していますが、コロナ後に旅行・飲食関連が復活してくるとどうかという懸念はあります。
まとめ
比較的好調なゲーム産業で拡大も見込めますが、コロナ後の他産業の復活具合によっては巣篭もり特需がはがれる可能性もあります。eスポーツが商業的に成功し、広告やスポンサーなどによって資金が流入してくるとビッグビジネスに発展する可能性もあります。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。