アジア・スマートロジスティクスファンド【好成績投信の中身を拝見】

個人的に好きな分野であるeコマース・物流分野。国内の個別株やETFはいくつかご紹介してきましたが、人口の多いアジア圏をターゲットにした物流・eコマースファンドは無いものかと調べてみたら…ありました。

今回は、アジア・スマートロジスティクスファンドについてご紹介いたします。

アジア・スマートロジスティクスファンドとは

アジア・スマートロジスティクスファンドは三井住友DSアセットマネジメントが運用を行うアクティブファンドです。

投資コンセプトは下記の通りです。

  • 日本を除くアジア・オセアニア各国・地域のロジスティクスビジネスにおけるイノベーションに関連し、成長が期待できる企業の株式に投資。
  • 外貨建資産については、原則として対円での為替ヘッジを行わない。

新しい商流の誕生やテクノロジーの進化などにより、スマートロジスティクス関連企業は、さらなる拡大が期待されます。

eコマース関連企業
  • ロジスティクスの発展とともに成長を実現できるオンライン小売企業等
  • オンライン小売企業のアウトソーシングに関連する企業等(例:データセンター、電子決済等)
ロジスティクス関連企業
  • 伝統的な陸運・海運・空運を主軸とし、優れたビジネスモデルを持つ企業等
  • 差別化した配送サービスを提供できる企業等(例:特急配送、小口配送等)
自動化関連企業
  • 物流拠点の省人化・自動化を実現する企業等
  • 自動運転車やドローンなど物流網の自動化、効率化を実現する企業等

世界的な貿易量の陸海空ともに増え続けていますが、中⻑期的な観点でこれらの企業の成⻑性は依然⾼いと考えます。

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基本情報

設定日2018年4月26日
償還日2028年4月20日
購入時手数料最大3.3%(税込) 
※証券会社によって異なる。ネット証券は無料
信託財産留保額0.3%
管理費用
(含む信託報酬)
年率1.694%(税込)
分配金年1回(12月)

基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドですので、管理費費用は1.694%と高めで信託財産留保額は0.3%。

設定されてまだ日が浅いこともありますが、これまで一度も分配金は出していません。

構成銘柄

月次レポート・目論見書を拝見

公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。

月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。

構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年6月末時点)

銘柄名国・地域業種比率
SITCインターナショナル・ホールディングス香港運輸6.3%
サンイービジョン・ホールディングス香港ソフトウェア・サービス6.1%
TSMC台湾半導体・半導体製造装置6.0%
グッドマン・グループオーストラリアリート5.3%
テンセント中国メディア・娯楽4.5%
ユニマイクロン・テクノロジー台湾テクノロジ・ハードウェア・機器4.5%
サムスン電子韓国テクノロジ・ハードウェア・機器4.1%
サムスンSDI韓国テクノロジ・ハードウェア・機器3.7%
ケッペルDCリートシンガポールリート3.7%
微盟集団中国ソフトウェア・サービス3.6%

組み入れ銘柄数は41。おそらく当ブログにて初登場となるSITCインターナショナル・ホールディングスが組み入れ比率一位。香港はいろいろありながらも、アジア最大の物流拠点ですから納得の結果です。他は物流の効率化に繋がると思われるハイテク企業もあり。オーストラリア・シンガポールのリートも組み入れられています。

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パフォーマンス

基準価額推移

設定来、基準価額は2021年7月9日時点で、15,443円。

例外なく、コロナショックにより下落しますが、その後は急上昇。世界的にコンテナ不足なるほど積載量の増えた海運を中心に、貿易量に比例するかのように基準価額は急上昇中。

過去のパフォーマンス

2021年5月末時点の情報です。

期間騰落率(分配金込み)
半年前から+8.5%
1年前から+37.15%
3年前から+57.66%
設定来+54.55%

設定来からみると、+54.55%です。

スマートロジスティクス関連については、eコマース(電⼦商取引)の普及という中⻑期的なトレンドに加え、経済活動の正常化による⼈・物の移動の活発化が引き続き⾒込まれます

まとめ

いままで、国内の物流・eコマース関連企業に注目してきましたが、商圏の広いアジア・オセアニア圏のeコマース関連企業は今後も成長が望める企業ばかりです。

コロナのワクチン接種が進めば、貿易量は今まで以上に増加が見込めます。

eコマース系のIT企業だけでなく、物流系・物流リートにも注目していきたいところです。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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