人気の投信の中身を覗いてみようシリーズです。
日経マネー最新号にて紹介されていた、最近人気のある投信です。よくよく見てみると、ファンドマネージャーの北原淳平氏は以前他の運用会社で運用を担当しており、ヘッドハンティングされたようです。
今回はファンドマネージャー北原淳平氏が運用を行う、ミュータントについてご紹介いたします。
ミュータント
ミュータントはファンドマネージャー北原淳平がファンドマネジャーを勤め、日興アセットマネジメントが運用を行うアクティブファンドです。将来爆発的な変貌を遂げ得る「ミュータント・カンパニー」を厳選して投資する日本株ファンドです。
ファンドマネージャーの北原氏は、前職の東京海上アセットマネジメントにてファンドマネジャーとしてオーナー企業に特化して投資を行う東京海上ジャパンオーナーズ株式オープンを運用した後、2019年7月に日興アセットマネジメントに転職。
投資コンセプトは下記の通りです。
- 将来、爆発的な変貌を遂げうる「ミュータント・カンパニー」を厳選して投資
- 中長期での絶対リターンを重視して運用
北原氏がファンドマネージャーに就任後、ミュータント・カンパニーとなり得る企業を下記の2つに分けて定義しなおしています。
- 独自要因による利益成長が期待できる企業(経営者のリーダーシップのもと、企業独自の要因により利益成長が期待できる企業)
- マクロ要因によって利益改善が期待できる企業(為替や金利の外部要因によって利益の改善が期待できる企業)
上記により、ファンドの骨格がしっかりと再構築されブレずに運用することができるようになったとのことです。
基本情報
設定日 | 2000年9月28日 |
償還日 | 2025年9月28日 |
購入時手数料 | 最大3.3%(税込) ※証券会社によって異なる。ネット証券は無料 |
信託財産留保額 | 換金時の基準価額に対し0.4% |
管理費用 (含む信託報酬) | 年率1.98%(税込) |
分配金 | 年1回(9月) |
基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドの中でも、管理費費用は2%弱とかなり高め。
歴史は長く、2000年9月28日設定で償還日まで後4年となっています。
構成銘柄
2021年3月末時点での組み入れ銘柄総数は51銘柄。構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年3月末時点)
銘柄名 | 業種 | 比率 |
---|---|---|
シノケングループ | 不動産業 | 6.62% |
ネクステージ | 小売業 | 6.25% |
日本航空 | 空運業 | 5.66% |
ウェルビー | サービス業 | 5.59% |
商船三井 | 海運業 | 5.45% |
クレディセゾン | その他金融業 | 5.40% |
国際石油開発帝国 | 鉱業 | 5.37% |
オリックス | その他金融業 | 5.35% |
アルプスアルパイン | 電気機器 | 5.31% |
LIFULL | サービス業 | 5.15% |
時価総額2,000億円未満の銘柄が60%を占めます。これから成長が見込めるそこそこ株価が手ごろな銘柄と、明らかに売られすぎて割安になった銘柄の2種類に傾向が分かれるように感じます。なんとなくですが、私の投資スタイルと似ているような気がしますが…。
特に気になったのは下記銘柄です。
月次レポートでは、構成上位銘柄について一言紹介コメントが掲載されています。
パフォーマンス
基準価額推移
設定来、基準価額は2021年5月7日時点で、22,527円(配当金再投資ベース34,947円)
コロナショック後のパフォーマンスは秀逸。ココで割安になった銘柄を上手く拾ったものと思われます。
過去のパフォーマンス
2021年3月末時点の情報です。
期間 | 騰落率(分配金込み) |
---|---|
6ヶ月前から | +18.07% |
1年前から | +78.69% |
3年前から | +46.69% |
設定来 | +259.55% |
設定来からみると、+259.55%です。
北原氏がファンドマネージャーを努めるようになった、2019年8月から比較すると+62%。
日経新聞に投資手法が掲載されていました。
まとめ
大型株バリュー株、中小成長株が同じ投信に含まれている商品は私が知る限りは他に存在しないと思われ、面白い商品だと感じました。管理費用が高いのがネック。
月次レポートでの銘柄紹介は参考になるので、今後も定期的にチェックしていこうと思います。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。