小型株ETFのご紹介です。以前VBをご紹介いたしましたので、同様の米国の小型株に投資を行うETFを調査し、VBとは違うベンチマークで純資産・経費率でも魅力的なIJRを見つけました。
今回は米国小型株が対象の、iシェアーズ・コア S&P 小型株 ETF IJRについてご紹介いたします。
IJRとは
iシェアーズ・コア S&P 小型株 ETF IJRは、S&P小型株600指数への連動を目指す米国籍のETFです。米国の小型株への投資を行います。
米国株式市場に上場している米国企業のうち、時価総額上位901位から1500位に相当する600社に連動を目指します。
小型株効果としては現在は比較的小規模ですが、将来的には大きく成長する可能性があり、小型株のうちに投資することで、最終的に中型株または大型株になった場合、非常に大きなリターンにつながる可能性があります。これらの銘柄に個別株として投資するのはリスクが高いですが、ETFであれば比較的安価にリスクを押さえて投資することが出来ます。
運営会社 ブラックロックとは
ブラックロックは世界最大の運用会社。2020年7月末時点の総運用資産残高は約7.81兆米ドル(約824兆円)です。
同社の提供するETFブランド「iシェアーズ」世界のETF市場のシェアの36%を占める世界シェアNo1ブランドとなっております。
基本情報
配当月 | 3,6,9,12月 |
配当利回り | 1.02% |
経費率 | 0.07% |
基本情報は上記の通りとなります。3ヶ月に一回配当がありますが小型株メインのためあまり利回りは大きくありません。経費率が0.07%と安いのが特徴です。
構成銘柄
構成銘柄については下記の通りとなっております。
また、組み入れ上位10銘柄の比率は下記となっております。(2021/1/28現在)
構成銘柄は約682銘柄。小型株なのでほとんど知らない会社ばかりですが、タイムリーな話題だと2021年1月末時点で、株価の乱高下の要因となったゲームストップ社がちょうど2位にランクイン。日本と違って米国株はストップ高・ストップ安の概念が無いので、まあ大変なことになりました。皆さんもイナゴ投資には気をつけましょう。
セクター比率を見ると、資本財・金融と並んでおり、景気敏感株が多い印象です。
メリット
大化けの可能性あり
小型株は割安で放置されている銘柄も多く、成長次第では大化けの可能性があります。時価総額の小さな銘柄がちょっとしたきっかけで昇竜拳のごとく駆け上がっていく可能性もあります。
前述のゲームストップ社のような実態の伴わない急激な株価の乱高下に注意が必要です。
デメリット
倒産・買収の可能性あり
小型株の場合、財務が安定していない場合があり倒産リスクが高いこと、また大型銘柄の買収に遭う可能性も否定できません。S&P500に採用される条件の一つとして最低でも4四半期連続黒字の必要があります。そのため値動きは他のETFに比べると荒くなります。
個別株に比べるとETFによりある程度リスクは分散できます。
投資すべき?
私はまだ所有しておりませんが、サテライトとして検討していきたいと思います。
経費率が0.07%と比較的安く、純資産総額が620億ドルと多いことも特徴です。
小型株の中にはネクストGAFAMのようなハイテク企業もありますし、成長が期待できます。そうはいってもメインにするにはリスクが高いためあくまでもサブ的なサテライトしてポートフォリオに組み込むのも面白いと思います。
まとめ
小型株ETFに中でも屈指の経費率と資産総額を誇るIJR。VBとは違った指数で、どちらを保有しても面白いと思います。
興味のある方は少額から。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。