以前中野信子さんの著書でもご紹介したしましたが、2020年はコロナ禍に始まり、芸能人の不倫の異常なまでの批判、炎上をきっかけとした有名人の自殺など、心が痛むニュースが続いています。そんな中クローズアップされたのが「極端な人」。学校や会社にいたら、仲間はずれ・クビになるor圧倒的なリーダーシップで成功・暴君として振舞うのどちらかになる人ですが、そんな人が増えたのではないかと錯覚します。
最近このようなテーマの本ばかり読んでいるような気がしますが、今回は「極端な人」の正体について迫りたいと思います。
概要
ネットは怖いところか?
極端な意見、声の大きい人の意見が集まる
ネットでは、極端な意見の人が極端な意見を述べる。では中立的な意見の人は…、炎上に巻き込まれるのが厄介なので炎上合戦には参加しない・撤退する。なるほど、確かに普段の生活でも関わってはいけない人は避けるのと同じ原理。結果、極端な意見だけが残っていき、あたかも極端な批判的な意見しか集まっていないように思えます。
マスコミが炎上に加担
批判的な意見が集まっているSNS等の投稿を、ワイドショーが大げさに取り上げることで、更なる炎上に発展する。マスコミは視聴率が取れそうな面白そうな話題であればいいので、オーバーに取り上げた結果、更なる悲劇が襲う。テラスハウスの木村さんの例はその典型。
少し話題はそれますが、常磐自動車道のあおり運転などは、滑稽な格好をした男女が試乗車を乗り回した挙句にあおり運転をして、UFC顔負けのパンチを見舞ったという視聴者受けしそうな映像が受けてあんなに大騒ぎになったのではないかと思います。結果ガラケー女という全く根拠のないデマを流された女性が訴訟を起こすという事件にまで発展しています。このあたりがマスコミの功罪でしょう。仮にあおり運転をした人が、黒い車に乗ったその筋の人だったら…おそらく報道されないでしょう。
極端な人とは
異常な正義感
「こんな悪いことをしているんだから、炎上して当然だ!」「文句を言ってやらないといけない」という偏った正義感。以前ご紹介した中野信子さんの著書にあったような、異常な正義感が原因のようです。
本人たちはそれが正しいと思って行動しているが、「離婚してつらかった」「会社をクビになってむしゃくしゃしていた」など心の奥底にはそれとは異なる社会に対する不平・不満があり、攻撃しやすそうな人に攻撃をして解消をしているという小学生のいじめのような残念な人たちです。
周りの人がやってるから…
「周りの人が叩いていて炎上しているから自分もいいと思った…」など自分勝手な意見が多すぎます。これは右にならえの日本人の悪い癖というべきところでしょうか。
極端な人にならないために
所感
冒頭でもご紹介いたしましたが、中立的な・寛容的な意見を持つ人はそもそも炎上するような場には参加せず、極端な意見を持つ人が極端なコメントを発信し続けて残っていくため、結果的に批判だらけのように感じるという意見にはなるほどなと思いました。さらにその炎上案件をマスコミが面白おかしく報道してさらに炎上する。その炎上している報道をみて、一般視聴者は批判的な意見が圧倒的多数と勘違いする。こうやって印象操作されているとのロジックです。
最近の不倫や薬物使用したタレントの異様な叩かれ具合は目に余るものがあります。確かに不倫や薬物・交通違反は許されざる行為ですが、当事者だけで別に関係ないのではと思うところは多くあります。
こんなことは、普通に生活していたら起こらないはずです。会社で極端な意見を発して暴れている人には近づきませんし、根拠のない噂を流して不快な思いをさせる人は最悪クビになるか訴えられるかもしれません。
特にこのコロナ禍。極端に自粛を強制する人、コロナは単なる風邪だと軽視して好き勝手に行動する人。GoToキャンペーンの強行と飲食店の自粛要請。それを批判する人・賞賛する人。極端な意見ばかりがクローズアップされます。
何事もそうですが、ソースとエビデンスをしっかりと精査した上で、極端な意見に惑わされない、その極端な意見が全体の何割くらいを占めるのか?考慮したうえで自分の考えを持って行動していきたいと思います。