四季報新春号で気になっていた銘柄の中で、一気に株価が急騰した銘柄がありましたのでご紹介いたします。
今回は Denkeiこと 4690 日本電計をご紹介いたします。
4690 日本電計とは
会社概要
沿革
1950年9月 – 会社設立。
1979年5月 – 本店所在地を東京都台東区上野5丁目14番12号に移転
1991年10月 – 株式店頭登録、 資本金11億5917万円増資
2004年12月 – 株式会社ジャスダック証券取引所に株式を上場
2022年4月- 東証スタンダード市場を選択。
事業概要
創立から70年を超える老舗企業。
社名の通り、「電子計測器」の専門商社となります。新卒採用サイトを見るとセールスエンジニアの募集のみ。技術者の募集はしていないようです。
日本電計が取り扱うのは、オシロスコープなどの電子計測器とシステム。提供元は電子関連や、自動車/サプライヤー、建設、宇宙開発、通信関係、スマートエネルギーなど多彩な分野に広がり、取引先は日本のトップハイテク企業や、大学研究機関など多方面におよびます。その中でも主力は産業機械・自動車関連といった製造業が中心。
近年の注力事業は、新エネルギー関連、自動車関連、ロボット技術など次世代のものづくりとなっています。
自動車関連の場合は、ガソリン車からEVへの転換が迫っており、日本の製造業にとっては死活問題ではあるのですが、日本電計の場合はEVの計測器関連の取り扱い・ソリューション提案を進めており、今後注力する事業となりそうです。
海外にも50を超える拠点を持ち、グローバルに活躍する企業でもあります。現在は東南アジアが習熟ですが、今後は欧州・北米地域への進出検討を再開するとのことです。
業績
株価チャート
チャートは綺麗な右肩あがり。グローバル企業と言うこともあり、直近の円安傾向でさらに急騰しています。
指標上はPER8.1倍、PBR0.86倍とかなりの割安。ただし、信用買いが多く信用倍率が780倍を超えているのがネック。
(2023年2月18日時点)
PER | 8.1倍 |
PBR | 0.86倍 |
EPS | 216.1円 |
過去5年業績
売上高 | 営業利益 | 税前利益 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) | |
連19.3 | 100,646 | 3,278 | 3,445 | 2,328 | 197.9 | 33.3 |
連20.3 | 93,368 | 2,449 | 2,496 | 1,690 | 143.6 | 33.3 |
連21.3 | 82,669 | 1,892 | 2,132 | 1,466 | 124.6 | 43.3 |
連22.3 | 91,857 | 2,664 | 3,030 | 2,252 | 191.4 | 60 |
連23.3予 | 100,000 | 3,400 | 3,500 | 2,500 | 216.1 | 70 |
過去5年の業績と予想です。コロナショックにより、21年3月期は落ち込みましたが、その後は回復傾向。23年3月期は、19年3月期以来の過去最高の売上・利益を見込みます。
なお、四季報予想では2024年3月期も連続最高益となる見込み。
配当
1株配(円) | |
連19.3 | 33.3 |
連20.3 | 33.3 |
連21.3 | 43.3 |
連22.3 | 60 |
連23.3予 | 70 |
増配傾向にあります。配当性向35%を目処としており。高配当銘柄でもあります。
株主優待
優待はありません。
まとめ
- 業績好調
- 円安メリット銘柄
業績は絶好調。また、グローバル展開を行っていることもあり、円安メリットの恩恵を受けます。自動車の生産数が伸びてくれば、関連取引先の多い日本電計の業績はさらに伸びる可能性があります。
あくまでも投資は自己判断でお願いします。