大和アセットマネジメントより2022年11月16日にNASADAQ100指数に連動するETFを2本上場するとアナウンスがありました。所謂レバナスというレバレッジをかけて2倍の動きをするETFです。投信の大和レバナスが有名ですので、あれっ??今まで上場してなかったんだというのが正直な感想です。通常のレバナスだけでなく、マイナス2倍の動きをするダブルインバースも同時上場です。
2022年2月にレバレッジのかかっていないNADAQ100指数に連動するETFを3本上場していますので、これで5本体制となります。
今回は2869:iFreeETF NASDAQ100レバレッジ/2070: iFreeETF NASDAQ100 ダブルインバースについてご紹介いたします。
iFreeETF NASDAQ100レバレッジ / iFreeETF NASDAQ100 ダブルインバース とは
新興市場であるNADAQから金融関連銘柄を除く上位100銘柄で構成されるNASDAQ100指数の値動きの2倍もしくはマイナス2倍に連動した投資成果を目指す東証に上場するETFです。おなじみのGAFAをはじめとしたハイテク企業が中心ですが、業績の変動が激しいことから値動きが荒くなるのが特徴です。
ハイテク株に代表されるグロース株はPERが高めの銘柄が多くPERの逆数である益回りが低くなりがちです。金利上昇局面ではPERが高い株は金利と比較した益回りの低さから相対的な投資魅力が低下し売られやすくなる傾向があります。
NASDAQ100指数に連動するETFといえば、米国ETFであるQQQがメジャーですが、同様のETFに円で投資できることが最大のメリットです。
インバースについて
インバース(Inverse) とは「逆の、反対の」という意味で、日々の変動率が参照とする指数のマイナスの倍率になるように設計されたもの。ベア型とも呼ばれます。
目先の株価が下落すると予測するときには有効な方法です。
商品によっては、-2倍、-3倍という倍率の商品もありますが、経費率も高くリスクも大きいため注意が必要です。
基本情報
iFreeETF NASDAQ100レバレッジ | 2070: iFreeETF NASDAQ100 ダブルインバース | |
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配当月 | 3月、9月 | 3月、9月 |
配当利回り | 未定 | 未定 |
為替ヘッジ | あり | あり |
経費率 | 0.825%(税込) | 0.825%(税込) |
基本情報は上記の通りとなります。ともに為替ヘッジありとなります。経費率はレバレッジ型のためリスクを考慮して0.825%。
東証上場のレバレッジ型ETFには、TOPIXや日経平均・JPX日経400指数連動のETFは存在しますが、NADAQはおろか米国の株式指数に連動するレバレッジ型のETFは今回が初めてとなります。
構成銘柄
しつこいくらいにNASDAQ100構成銘柄については紹介しつくしていますので、構成上位10銘柄についてはもうあえてご紹介する必要も無いと思います。おなじみのGAFAMを中心としたメンバーです。今回は割愛させていただきます。
メリット
円で購入可能
これまではQQQに投資するためにドルに両替する必要がありましたが、円で購入可能な同様のETFが上場することで選択肢が増えそうです。
レバレッジ型 米国指数ETF 初登場
前述しましたが、米国の株式指数に連動するレバレッジ型の東証上場ETFは初登場となります。
デメリット
値動きは荒い
新興市場のNASDAQにおいてはハイテク銘柄が多い関係上、業績の変動が激しく値動きは乱高下する傾向があります。また、GAFAM+テスラで構成比率44%を超え、一部銘柄の影響を受けやすいのも特徴です。
インバース型はハイリスク
前述しましたが、金利上昇局面ではハイテク銘柄が下落する傾向がありますが、何度も急激な下落から反発してきたNASDAQだけにインバース一本に絞るのはハイリスクすぎます。
出来高は???
これは東証のETF全般に言えることなのですが、どうしても米国ETFと比べると出来高が少なくなりがちです。
まとめ
円安が進行しているため、ドル転するのが面倒な方、これからNASDAQ100指数への投資を検討している方はこちらのETFでいいと思います。
似たような商品は投信にて多数発売されていますが、東証ETFという新たな選択肢が増えることで投資の幅が広がりそうです。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。