グローバル好配当株オープン【R&Iファンド大賞2022】

R&Iファンド大賞2022のなかから引き続き、ファンドをピックアップしていきたいと思います。

投資をしていると欲しくなるのが配当金。高配当銘柄が注目されがちですが、高配当の銘柄は成長性が乏しく、無理に配当金を出そうとして財務や業績が健全でない場合もあります。そんななか注目したいのが好配当銘柄。配当もだしつつ、今後の成長も見込めるような銘柄に投資しようと言うのが狙いです。

今回は、グローバル好配当株オープンをご紹介いたします。

グローバル好配当株オープンとは

グローバル好配当株オープンは三井住友DSアセットマネジメント株式会社が運用を行うアクティブファンドです。

投資コンセプトは下記の通りです。

  • 世界主要国・地域の好配当株式に分散投資
  • 北米地域/欧州地域/アジア・オセアニア地域へ分散投資
  • 原則として為替ヘッジなし
  • 毎月分配を目標

金利上昇局面では、 預貯金や債券などの利回りの高く安定的な商品の魅力が増すため、リスクのある株式、特に無配当のグロース株は強烈に売られるがあります。ただし、預金や債券よりも高配当の株式となれば話は別。事実、高配当銘柄はそれほど下落していません。

本ファンドでは、ただ配当利回りが高い高配当ではなく、企業業績が好調で財務に問題が無い”好配当”の銘柄に投資します。

好配当株式には2つの魅力があります。

ひとつは値上がり益。好配当企業には、健全な財務内容や好調な企業業績などから、持続的な成長が期待できる企業が多くあります。

ふたつめは配当収益です。定期的な配当は長期投資することで大きな魅力となります。配当金を受け取るもよし、再投資してさらに配当金を増やすもよしです。

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基本情報

設定日2005年7月22日
償還日無期限
購入時手数料最大3.3%(税込) 
※証券会社によって異なる。ネット証券は無料
信託財産留保額なし
管理費用
(含む信託報酬)
年率1.188%(税込)
分配金年12回(毎月)

基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドにしては、管理費費用は1.18%とまあまあ安めです。

つみたてNISA対象ではありませんが、NISA口座で配当をもらえば非課税となります。

構成銘柄

月次レポート・目論見書を拝見

公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。

月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。

構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2022年3月末時点)

銘柄名国・地域配当利回り比率
中国美東汽⾞控股中国1.5%5.4%
TSMC台湾1.8%5.4%
CONOCOPHILLIPSアメリカ2.3%4.9%
TOTALENERGIES SEフランス5.7%4.8%
CHEVRONアメリカ3.3%3.9%
HOME DEPOTアメリカ2.3%3.1%
TEXAS INSTRUMENTSアメリカ2.4%3.0%
UNITEDHEALTHアメリカ1.1%2.8%
GIVAUDANスイス1.7%2.7%
JPMORGANアメリカ2.8%2.5%

構成銘柄は57銘柄と少数精鋭。中国美東汽⾞控股は中国の自動車販売代理店。以下、TSMCなど。見ての通り、あまり配当利回りが高い銘柄とはいえませんが、そこは好配当銘柄。配当はもらいながら、今後も株価の上昇が見込める銘柄が並んでいます。

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パフォーマンス

基準価額推移

設定来、基準価額は2022年4月25日時点で、9,602円。(分配金再投資 30,638円)

基準価額は低く感じられますが、これは毎月分配金を出しているから。リーマンショック以前は、60円/月、四半期に一度600円という太っ腹な時期もありましたが、2019年以降は10円/月におちついています。

見ての通り、チャートは右肩上がり。分配金をもらうと都度税金がかかるので、再投資のほうが賢明ですね。

過去のパフォーマンス

2022年4月末時点の情報です。

期間騰落率(分配金込み)
半年前から+3.09%
1年前から+15.31%
3年前から+62.59%
5年前から+86.09%
設定来+199.04%

設定来からみると、 +199.04% です。

分配金再投資を基準に考えると、長期では安定した成績を残しています。

前述しましたが、R&Iファンドアワードの投資信託部門(直近3年以内)、外国株式高配当カテゴリーにて最優秀ファンド賞を受賞。

まとめ

海外特にアメリカでは、配当利回りの高い銘柄が多いですが、高配当ではなく好配当銘柄を対象とした投資。TSMCなどの半導体関連銘柄でそこそこ配当金を出すような銘柄は今後も注目です。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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