個人的に注目している物流銘柄。以前から狙っている銘柄ではあったのですが、小型株ファンドのライジングサンや楽天証券の投資コラム「トウシル」でも取り上げられた銘柄です。
何が狙いめかというと、14年連続増収で株価は綺麗な右肩上がり、にもかかわらずPER低めというまだまだ伸びそうな銘柄です。
今回は9069 センコーグループホールディングスをご紹介いたします。
9069 センコーグループホールディングスとは
会社概要
wikipediaから引用です。
センコーグループホールディングス株式会社(英: SENKO Group Holdings Co.,Ltd.)は、東京都江東区潮見に本社を置く日本の総合物流企業である。
(中略)
貨物自動車運送事業のみならず、鉄道利用運送事業、海上運送事業、国際物流事業、倉庫事業など幅広い物流サービスを提供している。
(中略)
近年の動向として、単に物を運ぶだけの運輸業からの脱却を目指し、「流通情報企業」という看板を掲げて、物流システムの情報化を強く打ち出している点が挙げられる。また、化学・住宅系の安定大荷主に頼るばかりでなく、新規顧客獲得を目指した量販・小売等の流通ロジスティクス事業を今後の成長の柱と位置づけ、新規物流センターを積極的に開設している。
wikipedeia
1916年9月 前身となる富田商会(海運業者)を設立
1941年4月 商号を株式会社富田商会から日窒運輸株式会社に変更。
1946年7月 大阪市北区宗是町1番地に扇興運輸商事株式会社を設立。同年10月 商号を扇興運輸株式会社に変更。
1961年10月 大阪証券取引所市場第二部に株式を上場
1973年10月 商号をセンコー株式会社に変更。
1975年3月 大阪証券取引所市場第一部に株式を上場。
1990年2月 東京証券取引所市場第一部に株式を上場。
2017年4月1日 純粋持株会社体制に移行し、センコーグループホールディングス株式会社に社名変更
戦後の財閥解体により一時会社を清算していますが、創業から100年以上を誇る超老舗企業。基本的には総合物流企業ではありますが、M&Aや新規事業進出に伴い事業範囲を拡大。
いろいろな事業に手を出して失敗しなければいいのですが…。
事業内容の詳細は下記。(売上構成比別)
物流事業(68%)
総合スーパー・ドラッグストア・ホームセンター・アパレルなどの流通業界をはじめ、住宅・建材業界、化学製品などのケミカル業界の顧客を中心にして物流事業を展開。
海外に現地法人などの事業拠点を開設し、国内外をつなぐ複合一貫輸送や海外での物流センター事業を展開。
商事・貿易事業(28%)
石油販売、商事販売、貿易事業などが主。石油カードによる燃料販売、物流機器・資材など物流関連商材や日用品、包装資材、食品、酒類などを販売。
その他事業
ビジネスサポート事業
物流コンサルティング事業やITソリューションシステムの開発と運用を行う情報システム事業を展開。よくある自社で培ったノウハウを外部に提供するといったところでしょうか。
不動産事業や人材派遣事業、通販事業者向けのコンタクトセンター事業なども行っています。
ライフサポート事業
介護や家事代行サービス、引越やレストラン、農業などの生活者を支援する事業を展開
業績
株価チャート
早速、株価と業績を見ていきましょう。
コロナショックにより700円台まで急落。その後、スーパー・ドラッグストア等が巣篭もり需要で好調だったこともあり、株価は堅調に推移。
さらに長いスパンで株価を見ていくと、リーマンショック・東日本大震災後の2012年から月足チャートはずっと右肩上がりが続いていて、最近は1,000円台をキープ
これでもなおPERは11.25 倍。
2021年6月25日時点
PER | 11.25倍 |
PBR | 1.21倍 |
EPS | 93.01円 |
過去5年業績
売上高 | 営業利益 | 税前利益 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) | |
連18.3 | 492,127 | 17,087 | 17,316 | 9,503 | 62.6 | 22 |
連19.3 | 529,609 | 19,631 | 19,876 | 11,681 | 76.9 | 26 |
連20.3 | 570,030 | 20,656 | 20,744 | 12,081 | 79.5 | 26 |
連21.3 | 572,405 | 21,520 | 22,230 | 14,240 | 93.8 | 28 |
連22.3予 | 625,000 | 24,600 | 25,000 | 14,500 | 97.8 | 30 |
過去5年の業績と予想です。14期連続増収と絶好調。物流セクター全体にいえることですが、コロナウイルスのワクチン接種により企業活動が本格化するとさらに業績が伸びることが予想されます。来期も増収増益を見込みます。
配当
配当は増配傾向にあります。
1株配(円) | |
連18.3 | 22 |
連19.3 | 26 |
連20.3 | 26 |
連21.3 | 28 |
連22.3予 | 30 |
株主還元方針については明言されていませんが、配当性向は30%程度で推移。来期は2円増配予定。業績次第で増配の余地はあると予想します。
株主優待
株主優待はありません
まとめ
- PER・PBRは低め
- 業績は絶好調
- 増配傾向
- 事業の多角化が失敗しなければいいが…
物流分野の中でも企業物流を得意とする同社。コロナショックにより、企業活動が制限された2020年で増収増益ですから、ワクチンの接種が進んで各業種での企業活動が再開すると一気に業績を伸ばす可能性があります。(オリンピックによる感染再拡大が懸念されますが…)
あくまでも投資は自己判断でお願いします。