【書評】会社四季報2021年春号 読んでみた

四季報2021年春号を一通り読み終えました。全体の印象としては、【復調】【上向く】が多く、コロナショックからの戻りが多い印象です。

全体的な印象

好調な業種は?

製造業の復調が見受けられますが、好調な企業とそうでない企業の二極化が目立つ傾向です。

イマイチな業種は?

飲食業、旅行、交通は引き続き厳しい状況。JR、航空関連はかなり割安になっている印象です。

一方巣篭もり消費といわれる業界は、特需が一服。ホームセンター、アルコール、PC販売などは来期減益見込み。

銘柄ピックアップ

今回銘柄をピックアップした基準は下記の通りです。

  • 時価総額300億円以下(例外あり)
  • 業績右肩上がり(増益見込み)
  • 現在の株価30万円以下 高すぎて買えないものには手を出さない
  • 優待、利回りはあまり考慮しない。
  • (NEW)PERは25以下、特にPER高値平均を下回っていること。(EPS100円以上あれば尚よし)
  • (NEW)一日の出来高が少なすぎないこと(東証2部は出来高が少ない傾向)

前号比増額・会社比強気はピックアップ基準から完全外しました。

日経平均が高値圏で推移していること、過去ピックアップした銘柄が割高でなかなか株価が上昇していないことを鑑みて、今回から新たな基準としてPERが25以下を加えました。25の根拠は日経平均のPERが22.7となっているため。さらに、四季報内に記載されているPER高値平均を下回っていることを条件に加えました。

だいぶ割安株成長株が少なくなってきた印象ですが、これによりいくらか株価の上昇の余地のある銘柄を見つけることが出来ました。

一通りピックアップした後、一日の出来高が少ない銘柄を除外。

いつもよりも、ピックアップに時間がかかりました。

今回気になった銘柄

今回は新規銘柄ピックアップは22銘柄と少なめ。割安株がだいぶ少なくなってきた印象です。

7599 IDOM

中古買取首位。ガリバーの運営。前号ピックアップのネクステージと同様に中古車市場好調か?

3538 ウィルプラスHLDGS

輸入車販売。中古車、整備事業も。やはり三密回避で車需要増か?

4350 メディカルシステムネットワーク

調剤薬局の運営や薬局支援が好調。LINE活用の薬局かかりつけ機能支援事業も(ただLINEの情報流出でどうなる??)

3276 日本管理センター

賃貸住宅の一括化利上げ専業。空室リスクからサブリース需要高まる。増配予定。

以前から継続して注目

実は今回は新規銘柄よりも、以前ピックアップしたことのある銘柄が気になりました。

3918 PCIホールディングス

自動車、家電などの組み込みソフトに強み。PERは22と高めでも、PER高値平均34から見ればまだ割安。

4366 ダイトーケミックス

半導体・液晶向けの感光性材料が主力。好調だが、会社予想は慎重。上方修正あるか?

4617 中国塗料

連続増益中。不足しているコンテナ向けは受注を絞って採算性重視、風力発電向け塗料はシェア8割。大化けがあるかも。PERは12.8、PER高値平均は30.4、安値平均は20.2でまだまだ上昇余地あり。

まとめ

今回はPERに注目。単純に数値が高いか低いかではなく、高値平均よりも低いかどうかという点に着目しました。

以前ピックアップしたことのある銘柄が強い印象です。実は前々号を見返してみると、結構なリターンがあることに気がつきました。過去の四季報の振り返りも再度行っていこうと思います。

タイトルとURLをコピーしました