アメリカ大統領選挙はどうやらバイデン候補が勝利濃厚なようです。(トランプ現大統領がいろいろと難癖つけてきそうなので、確定までは長引きそうです)。これまで対中国とバチバチにやりあってきたトランプ大統領からバイデン候補に大統領が代わることによって、中国への圧力が多少緩和されることが予想されています。中国の強引な手法には世界中の国々が毛嫌いしていると思われますが、成長が期待される魅力的な企業もあります。
中国の企業に投資しようと考えましたが、個別株は難しい…中国籍ETFもよくわからない…と思い行動できていませんでしたが、中国企業に投資する米国ETFがあることを知りました。今回は、中国企業に投資するETF CXSEについてご紹介いたします。
CXSEとは
中国の国有企業を除いて、民間企業にのみ投資するNASDAQに上場している米国籍のETFです。ややこしいですね。中国本土のA株、香港株、米国上場のADRから、中国の政府系企業(政府機関の保有割合が20%を上回る企業)を除く銘柄群に投資を行っています。
中国は中央集権的な政治体制の下で、さまざまな国有企業が存在していますが、不正会計を行ったり、中国政権に都合のよい経営を行ったりと怪しい企業が多いのが特徴です。
パフォーマンスのよい企業を選ぶというより、足を引っ張りそうな銘柄を除くというコンセプトです。
運営会社 ウィズダムツリーとは
ETFに特化した運用会社として、米国市場に唯一上場(ティッカーシンボルはWETF)している運用会社です。他の運用会社とは異なり、自ら連動指数を開発し、それに連動するETFの組成・運用を行っています。
他の運営会社のETFと比べると、若干経費率が高めなのと、資産総額が少なめの銘柄が多いことがネックでしょうか。
基本情報
配当月 | 3,6,9,12月 |
配当利回り | 0.64% |
経費率 | 0.32% |
基本情報は上記の通りとなります。QQQと同様にいちおう3ヶ月に一回配当がありますが、利回りはあまりありません。あくまでも株価の上昇を狙うETFとなります。
構成銘柄
構成銘柄については下記の通りとなっております。
また、組み入れ上位10銘柄の比率は下記となっております。(2020年11月時点)
つい最近までアリババが組み入れ比率一位だったようですが、テンセントが逆転したようです。アントグループの上場延期が影響しているのでしょうか。
構成銘柄は上記を中心に約150銘柄となっております。
メリット
中国を代表するハイテク銘柄に投資できる米国籍ETF
このETF1株に投資するだけで、アリババ・テンセント等の中国系IT企業に投資できます。
さらに、NASDAQに上場している米国籍のETFということでドルで購入できるというのもメリットです。
市場平均を上回るリターン
コロナショック後の値動きを見ると、S&P500指数を大きく上回っており、大きなリターンが期待できます。
青のチャートがCXSE,赤のチャートがQQQ,水色のチャートがVOOです。コロナショック後に限定するといち早い回復を見せている中国経済を象徴するかのように、QQQを上回るパフォーマンスを見せています。
デメリット
値動きが激しい
QQQの際にもご紹介いたしましたが、アリババ・テンセントで上位25%、上位10銘柄で約40超を占めるため、特定の銘柄の影響を受けやすいです。中国はまああの怪しい政権ですから、政権の鶴の一声でひっくり返ったりする可能性もあるわけです。国営企業を除いているのは政権の影響を最小限にするためですが、特定銘柄の影響を受けやすい面は考慮しておく必要があります。
資産総額が少ない
資産総額は約350億円とこれも海外ETFでは少ない部類に入ります。
参考)QQQが13.8兆円。VOOが17兆円。FXIが3300億円。
投資すべき?
私はまだ所有しておりませんが、買いではないかと思います。
2020年10月に1対2の株式分割を行い、購入しやすくなりました。
現在の株価'(2020年11月8日)は$64と高値圏にありますが、円高(103.30円)となっており買いやすい状況です。米国籍でドルで購入できるというもメリットです。
まとめ
CXSEは高値圏が続いています。QQQと同様買い時が非常に難しいですが、25日移動平均線付近で1株ずつ指値で買うか、調整に入ったときにまとめて買うという方法がよさそうです。
※米国株、米国ETFは1株から購入可能です!!
いろいろいわれる中国ですが、魅力的な企業もあります。興味のある方は少額から始めてみましょう!