eMAXIS Neoシリーズに久々に新商品が登場です。
この度、三菱UFJ国際投信が2024年9月19日にeMAXIS Neo AIテクノロジーを新規設定すると発表しました。少し前のAIというとディープラーニング・機械学習等を用いた自動化がメインに上げられましたが、chatGPTの登場で世界は激変。機械学習を基に、新たなデータやコンテンツを生成する生成AIがメインに上げられつつあります。
今回は eMAXIS Neo AIテクノロジー をご紹介いたします。
eMAXIS Neo AIテクノロジー とは
S&P Kensho Artificial Intelligence Enablers Indexに連動する成果を目指す投資信託です。
これまでのeMAXIS Neoシリーズと同様に、AIが企業の開示情報などの膨大な文献を自動的に処理することなどを通じて銘柄を選定します。
テーマは「AIテクノロジー関連企業」です。AIテクノロジー関連企業とは、AIの成長や機能を促進する技術を開発・提供する企業のことを指します。
AIがAIテクノロジー企業を選定する。なかなかカオスな時代になりました。
今話題の生成AIですが、生成AIのサービスだけでなく膨大な計算を要することから半導体・データセンター・電力関連にも注目が集まります。
eMAXIS Neo シリーズとは
「Kenshoテクノロジーズ」の開発した株式指数に連動する投資成果を目指す投資信託です。テーマごとにAI(人工知能)が自動で銘柄選定を行います。
対象銘柄
米国の金融商品取引所に上場している銘柄が組入れ対象となります。米国の金融商品取引所に上場していれば対象となるため、米国以外の企業も組入れられる可能性があります。
銘柄選定基準
有価証券報告書などの開示資料をAIが読み込み、テーマに関連する言葉の出現頻度、出現場所などを基に銘柄を選定します。また、時価総額・売買代金による銘柄の絞込みも行われ、時価総額の小さい銘柄や出来高の少ない銘柄は除外されるとのことです。
基本情報
購入時手数料 | なし |
信託財産留保額 | なし |
管理費用 (含む信託報酬) | 年率0.792%(税込) |
基本情報は上記の通りとなります。他のeMAXIS Neoシリーズと同様の価格設定です。
為替ヘッジはなし。NISA成長投資枠対象です。
構成銘柄
まだ設定前のため今回も構成銘柄はわからない…ことはありません!!
S&Pグローバル公式サイトのブログに連動対象指数である S&P Kensho Artificial Intelligence Enablers Indexに関する記事が載っていました。
構成銘柄については下記の通りです。(2024年7月19日時点)
銘柄名 | 構成比率 |
---|---|
C3.ai | 3.5% |
NVIDIA | 3.4% |
Ambarella | 3.3% |
QuickLogic | 3.2% |
NetApp | 3.1% |
Advanced Micro Devices | 2.9% |
Pure Storage | 2.9% |
Applied Digital | 2.9% |
SoundHound AI | 2.9% |
Teradata | 2.9% |
構成銘柄は37と少数精鋭。全部確認したい方は、上記のブログ記事をご覧ください。構成比率1位は意外にもC3ai。ダントツトップだろうと思っていたエヌビディアは2位。AI生成のサービスと言うより半導体・サーバ・データセンターなどハード系が多い印象。ちなみにアルファベット(Google)は13位で、OpenAIを傘下に入れたマイクロソフトは16位です。
メリット
S&P500指数と同等のリターン
過去三年のS&P500指数との比較が下記となります。
白: S&P Kensho Artificial Intelligence Enablers Index
青: S&P 500
直近はエヌビディアが大暴落したのでS&P500のほうが上回っていますが、ほぼ肉薄しています。
デメリット
構成銘柄数は少ない?
構成銘柄数が37と少なく特定の銘柄の影響を受けやすく、値動きが非常に荒くなる可能性があります。
公開されているファクトシートを確認すると、対象銘柄の国別ではアメリカが30、中国が4、イスラエル・ドイツ・カナダが1と偏りがあります。残念ながら日本の企業は対象外のようです。
まとめ
圧倒的なリターンをたたき出しているeMAXIS Neoシリーズ。
今が旬のAI関連ビジネスに投資するファンドが登場しました。今後に要注目です。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。