四季報春号で気になっていた銘柄の中で好調な銘柄をご紹介いたします。実は春号のころから割安だなぁと思っていましたが、そのまま放置していました。その後、高配当銘柄を調べているなかで、累進新配当政策を掲げていることが判明。改めて調べてみました。
今回は 4093 東邦アセチレンをご紹介いたします。
4093 東邦アセチレンとは
会社概要
東邦アセチレン株式会社は1955年に設立された、高圧ガス及び関連機器の製造を行うメーカー。
窒素・酸素・アルゴン・水素・アセチレン(可燃性ガス)など様々な高圧ガスを製造しています。高圧ガスは、鉄鋼・金属・半導体・化学・食品・医療などのあらゆる産業分野で用いられ、高圧ガスは、鉄鋼・金属・半導体・化学・食品・医療などのあらゆる産業分野で用いられます。
沿革
1955年3月 – 山形県酒田市に資本金300万円をもって東邦アセチレン株式会社を設立
1958年10月 – 本店を山形県酒田市より東京都中央区に移転
1961年9月 – 東京証券取引所市場第2部に上場(1963年10月合併のため上場を廃止、1964年1月再上場)
2017年6月 – 東京証券取引所市場第1部に指定
2022年4月 – 東京証券取引所の株式市場再編に伴い、プライム市場に移行
事業概要
1955年創業の老舗企業。創業地は山形、営業上の本店は東京ですが、本社は宮城県多賀城市です。そのため、主な営業基盤は東北地方となります。
前述しましたが、主な事業は高圧ガス及び関連機器の製造。
高圧ガスは鉄鋼、金属、機械、半導体、化学、研究開発といった産業分野から、食品や医療などの生活により近い分野まで、多岐にわたって利用されおり、社会を支えるさまざまな場面で使われているガス。
石油ガス関連はLPガスや灯油、経済社会の発展には欠かせない産業用燃料重油など、あらゆるシチュエーションで必要とされる石油ガス関連製品の安定供給をおこなっています。
他、ガスを安心して取り扱うための産業機材、医療用ガス、他分野にもガス供給を行っており幅広い分野での製品取り扱いがあります。
産業用ガスは企業活動をおこなう上でほぼ必須。近年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、企業活動が縮小し、そのあおりを受けて需要が減っていましたが、コロナ5類移行に伴い企業活動が正常化してくると以前のような業績に戻ってくることが予想されます。
業績
株価チャート
一時期急騰しましたが、仕手筋によるものでしょう。だいだい1,100円から1,500円くらいの間で推移。
指標上はPER8.85倍、PBR0.59倍と割安水準。
(2023年7月14日時点)
PER | 8.85倍 |
PBR | 0.59倍 |
EPS | 158.3円 |
過去5年業績
売上高 | 営業利益 | 税前利益 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) | |
連20.3 | 33,561 | 1,523 | 1,614 | 923 | 132.2 | 45 |
連21.3 | 29,826 | 1,189 | 1,290 | 738 | 105.7 | 45 |
連22.3 | 31,285 | 1,228 | 1,354 | 823 | 118.7 | 50 |
連23.3 | 34,087 | 1,522 | 1,684 | 988 | 142.4 | 60 |
連24.3予 | 36,000 | 1,700 | 1,900 | 1,100 | 158.3 | 60 |
過去5年の業績と予想です。コロナショック後に業績を落としていますが徐々に回復。コロナ5類移行に伴う企業活動正常化により、2024年3月期はコロナ前の2020年3月期以上の売上・利益となる見込みです。
配当
1株配(円) | |
連20.3 | 45 |
連21.3 | 45 |
連22.3 | 50 |
連23.3 | 60 |
連24.3予 | 60 |
中期経営計画内の株主還元方針として累進配当施策を実施とあります。2025年時点で「1株につき 50円 以上の年間配当を維持する」とありますので配当政策については既に達成しています。
しかし、PBR1倍割れでなおかつ流通株式時価総額100億円以上という東証プライムの上場維持基準を満たすための株価上昇策として、株主還元施策の積極的な推進が掲げられていますので、今後の更なる増配にも期待が持てます。
株主優待
優待はありません。
まとめ
- PBR1倍割れ
- 割安銘柄
- 累進配当政策
産業用ガスは企業活動をおこなう上でほぼ必須。景気に左右されがちな面はありますが、割と安定してる業種だと思われます。累進配当政策を掲げているのも○。
あくまでも投資は自己判断でお願いします。