春号がそろそろ発売になろうかと言うタイミングですが、四季報新春号で気になっていた銘柄の中で好調な銘柄をご紹介いたします。
今回は 6141 DMG森精機をご紹介いたします。
6141 DMG森精機 とは
会社概要
DMG森精機株式会社(ディーエムジーもりせいき、英: DMG MORI Co.,Ltd.)は、世界最大手の工作機械製造会社。数値制御(NC)旋盤・マシニングセンタ(MC)で強みを持つ。2013年9月までの旧社名は株式会社森精機製作所(もりせいきせいさくしょ)。ドイツ企業ギルデマイスターグループ(DMG)と2009年から資本提携を含む経営統合を始め、2015年に完全子会社化した。本社は愛知県名古屋市に、グローバルヘッドクォータは東京都江東区潮見にあるが、2022年7月に奈良市に本社を移転して、リスク分散のため東京との2本社体制に移行する予定である。
ヤマザキマザック、オークマ、ジェイテクトと共に日系四大工作機械メーカーの一つである。(中略)
主にコンピュータ数値制御(CNC)旋盤やマシニングセンタの、ともに中型機を手掛けている。工作機械製造会社としての歴史は古くないが、機械工作の主流がNC加工へと移って以降に急伸した。
wikipedia
沿革
1948年 – 森精機製作所として会社設立。
1979年 – 大阪証券取引所2部に上場
1981年 – 東京証券取引所2部に上場
1983年 – 東京証券取引所1部・大阪証券取引所1部に昇格
2009年 – ドイツ企業ギルデマイスターグループ(DMG)と資本提携
2013年 – 社名を「DMG森精機株式会社」に変更
事業概要
前述しましたがDMG森精機は世界最大手の工作機械メーカー。
工作機械とはいわば「機械をつくるための機械」。主力は5軸/複合加工機、ターニングセンタ、マシニングセンタ、超音波/レーザ加工器。EVをはじめとした自動車や金型、航空宇宙、半導体、医療など、さまざまな業界向けの工作機械を提供しています。近年では自動化システムの提案、ソフトウェアを用いたデジタルソリューションの提案を行っています。
地域別の売上構成比は日本が17%、北米20%、欧州50%、中国10%、その他アジアが6%。円安の恩恵を受ける銘柄でもあります(欧州の比率が高いのは、買収したドイツのDMGの影響が大きい)
創業地は奈良。登記上の本店は奈良ですが、実質の本社機能は東京となります。2022年7月にリスク分散のため奈良に第二本社を設立。
採用情報を見ていて何かの間違いではないかとびっくりしたのですが、大卒初任給が何と30万円!!
昨今の賃上げの流れを受けてのものかと思いましたが、2023年度は29万円。福利厚生・残業時間抑制にも積極的で、人への投資を進めています。社員にこれだけ給与を出せる余裕があると言うことは業績も…期待できます。
業績
株価チャート
業績は好調なのですが、中国のロックダウンが懸念されて一時急落。直近では好業績と中国のゼロコロナ政策解除が好感されて株価上昇中。
それでも指標上はPER8.8倍、PBR1.15倍とかなりの割安。
(2023年3月10日時点)
PER | 8.1倍 |
PBR | 1.15倍 |
EPS | 255円 |
過去5年業績
売上高 | 営業利益 | 税前利益 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) | |
19.12 | 485,778 | 37,339 | 31,451 | 17,995 | 138.6 | 60 |
20.12 | 328,283 | 10,674 | 5,106 | 1,745 | 3.4 | 20 |
21.12 | 396,011 | 23,067 | 19,609 | 13,460 | 91.8 | 40 |
22.12 | 474,771 | 41,213 | 36,528 | 25,406 | 188.6 | 70 |
23.12予 | 500,000 | 50,000 | – | 32,000 | 255 | 80 |
過去5年の業績と予想です。コロナショックにより、20年12月期は落ち込みましたが、その後は回復傾向。22年12月期は過去最高益となりました。23年12月期も四季報予想は下回りますが、過去最高益となる見込み。
配当
1株配(円) | |
19.12 | 60 |
20.12 | 20 |
21.12 | 40 |
22.12 | 70 |
23.12予 | 80 |
増配傾向にあります。
利益配分については安定的にかつ継続的に配当を実施していくことを基本方針としているとのことですので、劇的な増配もなければ減配もなさそうです。
株主優待
優待はありません。
まとめ
- 業績好調
- 世界トップシェア
- 新卒社員の初任給が高い!
業績は絶好調。何より人への投資を積極的に進めている点が気になります。円安・中国をはじめとした経済の再開により今後も期待できます。
あくまでも投資は自己判断でお願いします。