PayPay投信から新ファンド「PayPay投資信託インデックス アメリカ株式」が2023年3月22日に設定されることがわかりました。あれ??既に設定されていなかったっけ?とも思いましたが、2022年3月に設定されたPayPay投信 米国株式インデックスファンドのようです。似たような名前で非常に紛らわしい…。
今回設定されるファンドの連動指数は、CRSP US トータル・マーケット・インデックス。要はVTIに投資するファンドになります。
今回は PayPay投資信託インデックス アメリカ株式について詳細をご紹介いたします。
PayPay投資信託インデックス アメリカ株式 とは
米国の株式を主要投資対象とし、CRSP US トータル・マーケット・インデックス(配当込み、円ベース)に概ね連動する投資成果を目指して運用を行います。アメリカの上場株式約4,000のほとんどに投資を行います。
実際の運用としては同指数に連動する「バンガード・トータルストックマーケット・ETF」【VTI】に投資するファンドとなります。楽天全米株式インデックスファンド(楽天VTI)/SBI・V・全米株式と同様の形となります。
ちなみに以前ご紹介したPayPay投信 米国株式インデックスファンドは米国の大・中型株が投資対象でしたので、小型株を含むか否かが当ファンドとの違いになります。前述しましたが、この紛らわしいファンド名をどうにかして欲しい…。
PayPayアセットマネジメントとは
「PayPay」と言う名の通り、Zホールディングスグループの一角。ITCインベストメント・パートナーズ→アストマックス投信投資顧問株式会社と吸収合併に伴う社名変更から、2019年にZホールディングスの子会社となり、2021年3月8日をもって、PayPayアセットマネジメント株式会社となりました。
PayPayアセットマネジメント株式会社への社名変更を機に、「PayPay投信インデックスファンドシリーズ」の提供を開始しました。ノーロードで業界最低水準の運用コストを目指す当シリーズの第一弾として、「PayPay投信 日経225インデックス」「PayPay投信 NYダウインデックス」を設定、運用を開始。また、既存の商品名を変更した「PayPay投信 バランスライト」「PayPay投信AIプラス」をあわせて「PayPay」を冠した投資商品を展開中。
基本情報
購入時手数料 | なし |
信託財産留保額 | なし |
管理費用 (含む信託報酬) | 年率0.0806%(税込)程度 ※信託報酬0.0506%+ETF経費率0.03% |
基本情報は上記の通りです。信託報酬は破格の0.0506%で、ETFの管理費用0.03%を加算して実質的な管理費用は0.0806%程度となる見込みです。
参考までに米国株式の主要な指数に連動するインデックスファンドは下記の通りです。
ファンド名 | 連動指数(ETF) | 管理費用 |
---|---|---|
PayPay投資信託インデックス アメリカ株式 | VTI(CRSP USトータル・マーケット・インデックス) | 0.0806%程度 |
PayPay投信 米国株式インデックスファンド | BBUS ( Morningstar 米国ターゲット・マーケット・エクスポージャー指数(配当込) ) | 0.0915%程度 |
SBI・V・S&P500インデックスファンド | S&P500 | 0.0938%程度 |
SBI・V・全米株式インデックスファンド | VTI(CRSP USトータル・マーケット・インデックス) | 0.0938%程度 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | S&P500 | 0.0968% |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | VTI (CRSP USトータル・マーケット・インデックス) | 0.162%程度 |
PayPay投信NYダウインデックス | ダウ・ジョーンズ工業株価平均 | 0.198% |
iFree S&P500 インデックス | S&P500 | 0.2475% |
米国の株式の指数に連動するインデックスファンドはまだまだ沢山ありますが、代表的なファンドを安い順に並べると上記のようになります。
これまでVTIに投資するファンドとして最安値だった、SBI・V・全米株式インデックス・ファンドの年0.0938%をさらに下回る最安値となります。最古参の 楽天・全米株式インデックス・ファンドは実績こそあるものの、一番コストが高いので今後は厳しいか。
構成銘柄
もうあえて、説明するまでも無いかもしれません。構成上位銘柄はなんとなく予想できるかもしれませんが、下記の通りです。 (2023年3月8日時点)
ティッカー | 銘柄名 | 構成比率(%) |
---|---|---|
APPL | アップル | 5.38 |
MSFT | マイクロソフト | 4.55 |
AMZN | アマゾン | 2.20 |
GOOGL | アルファベットクラスA | 1.45 |
BRK/B | バークシャーハサウェイ | 1.29 |
GOOG | アルファベットクラスC | 1.27 |
XOM | エクソンモービル | 1.18 |
UNH | ユナイテッド・ヘルス | 1.15 |
TSLA | テスラ | 1.15 |
NVDA | エヌビディア | 1.13 |
上位10銘柄は上記の通り。上位はほぼ安泰。メタ・プラットフォームズ(旧社名フェイスブック)はついに圏外へ。代わりに原油高の影響もあってエクソンモービルがランクイン。
まとめ
2022年にPayPay投信 米国株式インデックスファンドを設定していますが、純資産は4億円(2023年3月時点)と伸び悩んでいます。おそらくわかり辛いので売れなかったのでしょう。
そのような事情もあって、王道のVTIに投資するファンドを設定してきたのかなと勝手に予想します。VTIに投資するファンドとしては後発ですが最安値となる本ファンド。
これから投資を始める方には選択肢の一つとして考えられるのではないでしょうか?
それにしても、しつこいようですが PayPay投資信託インデックス アメリカ株式(VTI)と PayPay投信 米国株式インデックスファンド(BBUS)は名前が紛らわしいので何とかして欲しい…。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。