
2022年8月にTracers S&P500ゴールドプラスという、新しいファンドが設定されました。ファンド名の通り、S&P500と金に投資する商品で、日興アセットマネジメントが立ち上げたTracersという新シリーズの第一弾となります。
今回は設定されたばかりの、Tracers S&P500ゴールドプラスについてご紹介いたします。
Tracers S&P500ゴールドプラスとは
Tracers S&P500ゴールドプラスは日興アセットマネジメントが運用を行うアクティブファンドです。
「米国株式100%」+「金100%」へ純資産総額の200%相当額の投資を行うレバレッジ型のファンドです。
投資コンセプトは下記の通りです。
- 米国株式および金に分散投資をおこなう。「インデックス マザーファンド 米国株式」、米国の株価指数先物取引および金先物取引に係る権利を主要投資対象とする。なお「インデックス マザーファンド 米国株式」のS&P500指数(円換算ベース)に連動する投資成果を目指して運用を行い、為替ヘッジはなしとする。
- 先物取引を積極的に活用し、信託財産の純資産総額の200%相当額の投資を行う
名前の通りS&P500と金に分散投資するファンドとなりますが、投資金額に対して半々に投資する商品ではなく、レバレッジを活用してS&P500:100%・金:100%に投資する商品となります。単純に半々に割るということではなく、最初から投資先を分散させておいてから2倍にするというコンセプトのようです。「有事の金」と呼ばれますが、株式と金は連動しない動きをすることもあれば、するときもあるため、株式・金どちらもプラスならば2倍、どちらかがプラス・マイナスならトントン、両方マイナスならダブルパンチとなる通常の商品とは異なる値動きとなることが予想されます。
基本情報
設定日 | 2022年8月31日 |
償還日 | 2037年7月8日 |
購入時手数料 | なし |
信託財産留保額 | なし |
管理費用 (含む信託報酬) | 年率0.1991%(税込) |
分配金 | 年1回(7月) |
基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドなので管理費用は…何と0.1991%と圧倒的な安さ。一瞬1.1991%と見間違えたかと思いましたが、0.2%を切っています。設定されたばかりで隠れコストがどのようになるか不明です。
同じく日興アセットマネジメントが運用するゴールド・ファンドの管理費用が0.407%。しれっと同日に設定されていたインデックスファンドS&P500(アメリカ株式)が0.4785%ですので、それぞれ別々に購入するより、本ファンドを一本買ったほうが圧倒的にお得という謎の仕組みです。
償還日は2037年の見込み(延びる可能性あり)
Tracers(トレイサーズ)とは
「こんなの欲しかった」をデザインし、ルール通りに運用(トレース)する日興アセットマネジメントの新シリーズです。「アクティブ型ファンドの反対はパッシブ型」。単に指数に連動するインデックスファンドはパッシブ型の一つであって、事前に決めたルールに沿って運用(トレース)するパッシブファンドを開発し、ネット専用とすることでノーロード・低コストを実現しました。
なお、今回の新シリーズTracers誕生に併せて、 新ファンドのTracers S&P500ゴールドプラスだけでなく、グローバル2倍株ファンド(地球コンプリート)を2022年8月31日付でTracers グローバル2倍株(地球コンプリート)へと約定変更した後にTracersシリーズに組み込みました。こちらのファンドも全世界株式への分散をおこなった上で2倍投資するレバレッジファンドです。今回の約定変更に伴い、信託報酬率を0.3993%から0.1991%に引き下げています。
今後は、NASDAQ/金、リート、債券、バランス型など様々な商品を組み合わせて2倍にするファンドの設定が考えられます。
まとめ
単純なレバレッジ型ファンドではなく、分散させてから倍にするという新しい発想の商品。それぞれの商品を別々で購入するよりも安く購入できるというのもメリットです。設定されたばかりのシリーズですのでまだまだ先行きは不透明ですが、NASDAQやリートを絡めてくると面白いシリーズになるのではないかと思われます。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。