スイス・グローバル・リーダー・ファンド【R&Iファンド大賞2022】

R&Iファンド大賞2022のなかから引き続き、ファンドをピックアップしていきたいと思います。

その名の通り、スイスに投資するファンドです。スイス?というとどんなイメージがあるでしょうか?アルプスの少女ハイジや、永世中立国で軍隊が強いというイメージですが、実は世界でもトップクラスの経済安定国です。ネスレや保険などの世界的企業も多数存在します。

今回は、 スイス・グローバル・リーダー・ファンドをご紹介いたします。

スイス・グローバル・リーダー・ファンド とは

スイス・グローバル・リーダー・ファンドはSOMPOアセットマネジメントが運用を行うアクティブファンドです。

投資コンセプトは下記の通りです。

  • スイス株式等に投資

世界でもトップクラスの豊かさ国土の美しさや、永世中立国として安全性を兼ね備えた国家ですが、観光だけではない魅力がスイスにはあります。スイスは早くから海外に進出したグローバル企業が多数存在します。ビジネス・教育・生活等の環境に優れるスイスは、優秀な人材、企業の本社機能や研究機関、マネー等を呼び寄せています。その強みを背景に、高級時計、医薬品、金融、観光、教育など、さまざまな分野において強固な「スイスブランド」を確立しています。

欧州では財務の怪しい国が多い中、スイスの財政収支は概ね均衡しており、政府債務残高(対GDP比)は他国と比較しても低い水準となっています。対外収支面では経常黒字国であり、通貨安定の基盤となっています。

そんなスイスの株式市場ですが、長期にわたり世界株式や日本株式を上回る結果を残しています。

こうしてみると日本の低成長ぶりが際立ちますが、米国を上回っていることには驚きです。

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基本情報

設定日2011年7月29日
償還日2026年6月4日
購入時手数料最大3.85%(税込) 
※証券会社によって異なる。ネット証券は無料
信託財産留保額換金請求受付日の翌営業日の基準価額に0.3%を乗じた額
管理費用
(含む信託報酬)
年率1.848%(税込)
分配金年4回(3月,6月,9月,12月)

基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドということもあり、管理費費用は1.848%と高めです。

購入時手数料3.85%、信託財産留保額0.3%と他のファンドに比べてもかなりの高額です。

分配金は年4回出ます。

構成銘柄

月次レポート・目論見書を拝見

公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。

月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。

構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2022年3月末時点)

銘柄名業種組入比率
ROCHE HOLDING AG-GENUSSCHEINヘルスケア4.6%
NESTLE SA-REGISTERED-B生活必需品3.9%
NOVARTIS AG-REG SHSヘルスケア3.0%
LONZA GROUP AG-REGヘルスケア2.9%
SIKA INHABER素材2.9%
PARTNERS GROUP HOLDING AG金融2.7%
ABB LTD資本財・サービス2.7%
GIVAUDAN素材2.5%
ALCON INCヘルスケア2.5%
GEBERIT AG-REG資本財・サービス2.4%

構成銘柄は約25銘柄。スイスの株式市場に上場している銘柄数が約250ですから、その約10分の1に絞り込んだ結果となっています。ロシュ・ホールディングスはヘルスケアの代表格。ネスレもミルク、チョコレート、菓子類などの食品会社。そうそうたる銘柄が並びます。

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パフォーマンス

基準価額推移

設定来、基準価額は2022年5月13日時点で、9,422円。(配当金再投資 30,217円)

直近は下げていますが、NADAQほどの急激な下げではありません。良くも悪くも大型株と小型株の間の中型株といったところでしょうか。

過去のパフォーマンス

2022年4月末時点の情報です。

期間騰落率(分配金込み)
半年前から-15.26%
1年前から+2.48%
3年前から+39.21%
5年前から+41.27%
設定来+202.17%

設定来からみると、+202.17%です。基準価額はたいしたことはありませんが、分配金を不定期に出しており、分配金再投資をしていたとしたら設定来から約3倍となっています。

前述しましたが、R&Iファンドアワードの投資信託部門、欧州株式カテゴリーにて最優秀ファンド賞を受賞。

まとめ

スイス株式が実はアメリカの株式を上回るリターンを出していることを今回調べてみて初めて知りました。経費率が高いことがネックとなりますが、世界的に有名な銘柄も多いので、検討する価値はあるでしょう。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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