2021年の当ブログのアクセス数増大に貢献してくれたeMAXIS Neoシリーズ。
この度、三菱UFJ国際投信が2022年3月4日、「eMAXIS Neoシリーズ」に2つの新規ファンドを設定すると発表しました。
今回は発表された投信の一つ、eMAXIS Neo 水素エコノミーについてご紹介いたします。
eMAXIS Neo 水素エコノミーとは
S&P Kensho Hydrogen Economy Indexに連動する成果を目指す投資信託です。
eMAXIS Neoシリーズ共通にいえることですが、AIが企業の開示情報などの膨大な文献を自動的に処理することなどを通じて銘柄を選定します。
テーマは「水素エコノミー」です。水素の生産・貯蔵・輸送、燃料電池等のサービス提供や技術を有する企業に投資します。
リチウムイオン電池を動力源とした現在主流のEVの、次の世代のグリーン自動車として注目されている燃料電池車(FCV)などで活用される「水素」を真正面から捉えた商品となります。
水素自動車はEVやガソリン車と違って、元が「水」のですから温室効果ガスを出さないため環境に配慮した商品となります。ただし現時点では貯蔵・運搬、航続可能距離に課題があり、実用化はもう少し先ですが、間違いなく今後ホットなテーマとなっていくでしょう。
eMAXIS Neo シリーズとは
「Kenshoテクノロジーズ」の開発した株式指数に連動する投資成果を目指す投資信託です。テーマごとにAI(人工知能)が自動で銘柄選定を行います。
対象銘柄
米国の金融商品取引所に上場している銘柄が組入れ対象となります。米国の金融商品取引所に上場していれば対象となるため、米国以外の企業も組入れられる可能性があります。
銘柄選定基準
有価証券報告書などの開示資料をAIが読み込み、テーマに関連する言葉の出現頻度、出現場所などを基に銘柄を選定します。また、時価総額・売買代金による銘柄の絞込みも行われ、時価総額の小さい銘柄や出来高の少ない銘柄は除外されるとのことです。
基本情報
購入時手数料 | なし |
信託財産留保額 | なし |
管理費用 (含む信託報酬) | 年率0.792%(税込) |
基本情報は上記の通りとなります。他のeMAXIS Neoシリーズと同様の価格設定です。
テーマ型インデックスファンドとしては安めの部類に入るのではないでしょうか。
構成銘柄
構成銘柄については、明らかになっていません。わかり次第追記いたします。
関連するETFとしては、水素テックETFのHYDRが参考になりそうです。
あくまでも個人的な予想ですが、 HYDR・eMAXIS Neo クリーンテックで構成銘柄上位だった、水素燃料電池システムの開発に取り組んでいるPLUG ENEGY、水関連ビジネスを行っている医療機器大手の Danaher (ダナハー)が入ってくるかもしれません。
※前回のコミュニケーションDXでも述べましたが、eMAXIS Neo 電気自動車・クリーンテックで思いっきり予想を外しております。当てにしないでください。
メリット
S&P500指数をしのぐリターン
過去三年のS&P500指数との比較が下記となります。
白: S&P Kensho Hydrogen Economy Index
青: S&P 500
コロナ後の回復はS&P500指数とほぼ変わりなし。2020年末の米大統領選挙にてバイデン氏(現大統領)がクリーンエネルギー政策を推進すると表明したことから関連銘柄が急上昇(当ブログのクリーンエネルギー関連記事も急上昇)
その後は過熱感が収まったこともあり、その差は縮まりつつあります。
デメリット
構成銘柄数は少ない?
構成銘柄数が19と少なく特定の銘柄の影響を受けやすく、値動きが非常に荒くなる可能性があります。
公開されているファクトシートを確認すると、対象銘柄の国別ではアメリカが16、カナダが2、イギリスが2と偏りがあります。
わかり次第追記いたします。
まとめ
圧倒的なリターンをたたき出しているeMAXIS Neoシリーズ。
水素関連ビジネスは水素燃料電池をはじめとして将来性のある分野です。個人的にはコミュニケーションDXよりも水素エコノミーに魅力を感じます。
今後に要注目です。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。