原点回帰で自分の好きな業界、EC業界やITサービスに投資してみようと会社四季報を眺めていました。EC関連と言うことで面白そうな銘柄だと思い、よくよく調べてみると連結子会社は前職でも大変お世話になったサービスを運用している企業であることが判明しました。いつの間にか上場していたようです。
今回は4496 コマースOneホールディングスをご紹介いたします。
4496 コマースOneホールディングス とは
会社概要
株式会社コマースOneホールディングスは、東京都千代田区に本社を置く、ECプラットフォーム事業を提供する企業。
2006年に株式会社TradeSafeとして設立。ECサイト認証『トラストマーク』事業を開始。ECサイト受注状況分析ツール、ショッピングカートASPサービスを展開。
2020年6月、東京証券取引所マザーズに株式を上場。
事業概要
ECプラットフォーム関連事業を展開する同社。連結子会社が3社あり、いづれもEC関連事業を行っています。
株式会社フューチャーショップはSaaS型のECサイト構築プラットフォームの「futureshop」の運用を行っており、2021年11月時点で稼動店舗数2,900を超える実績を誇ります。
ECプラットフォームの違いについては、下記の記事をご覧ください。
株式会社ソフテルでは複数間モールの受注在庫管理ソフトウェア「通販する蔵」などを提供しています。競合するサービスとしてはHameeの運営するネクストエンジンが上げられます。
その他株式会社TradeSafeではトラストマークの認証業務等を行っています。
いずれもECに関連する事業を行っております。ECサイトを立ち上げて運用するとなると、デザインやHTMLでのコーディング、カスタマイズするためのプログラミング、集客を行うためのSEO対策・広告・マーケティングなど幅広い知識が求められます。FutureShopのようなサービスであれば、ある程度の知識は必要となるものの、(有料ですが)ECサイトの支援も行っている同社を活用しつつ、自社サイトの運営を行うことが出来ます。
新型コロナウイルスの感染拡大により、ネット通販を利用する消費者が増え、事業者特に小売業の多くはリアル店舗と並行してECサイトを立ち上げる事例が増えました。
コロナが落ち着いた頃にはいったんはECサイト需要も落ち着くでしょうが、今後も成長が見込める業種といえます。ECサイトの運営支援全般を行う同社には可能性を感じます。
なお、本来であれば2020年4月に上場予定でしたが、コロナショックの混乱もあり2020年6月に延期となっています。
業績
株価チャート
株価を見ていきましょう。
上場から1年半と言うこともあり、上場後は高値をつけたものの、その後はずるずると右肩下がり。
予想PER20.48倍/PBR5.47倍とやや高めなのが気になるところですが、グロース株なのでこんなものでしょう。上場から期間が短いこともあり、PER高値平均と安値平均は当てにならないことから割愛させていただきます。
(2021年12月28日時点)
PER | 20.48 倍 |
PBR | 5.47倍 |
EPS | 57.4円 (予想) |
過去5年業績
売上高 | 営業利益 | 税前利益 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) | |
連18.3* | 1,665 | 271 | 280 | 232 | 32.2 | 0 |
連19.3* | 1,952 | 320 | 357 | 294 | 40.7 | 0 |
連20.3* | 2,167 | 375 | 430 | 292 | 40.5 | 0 |
連21.3* | 2,520 | 572 | 588 | 393 | 52.8 | 0 |
連22.3予 | 2,841 | 632 | 647 | 432 | 57.4 | 0 |
過去5年の業績と予想です。
2021年3月期までは未上場期間を含むため参考値ですが、チャートを見てもわかるとおり増収増益を続けています。特に21年3月期の利益の伸びがすさまじく、コロナの恩恵を受けた結果となりました。
主力のFutureShopは新機能を続々とリリースしており、今後もサービスを拡充させていく方針です。
楽天がやりたい放題やっている現状で、自前で集客数する必要はあるものの、ある程度知名度のある小売行の店舗はFutureShopやMakeShopなどの自社ECサイトへの転換または並行運用が進む可能性があり、今後も業績の拡大が期待されます。
配当
配当に関しては、今のところ無配です。
株主優待
優待はありません。
まとめ
- EC関連
- 業績右肩上がり
- 株価は下落中
EC関連と言うと、アフターコロナの世界では衰退するのでは?と思われるかもしれませんが、一度便利さに慣れてしまうと手放せません。楽天・Amazonなどのショッピングモールからの鞍替えもしくは並行運用需要も一定数あると思われますし、今後数年は拡大が見込めるサービスであると考えます。
あくまでも投資は自己判断でお願いします。