モビリティ・イノベーション・ファンド【好成績投信の中身を拝見】

四季報2021年秋号は、自動車関連が好調でした。ですが、それは既存のガソリン車を前提とした部品メーカーが多かったため、今回のピックアップからは除外しています。

今後は、急速に進むEV化・自動運転に注目が集まってくるものと思われます。

今回は、モビリティ・イノベーション・ファンドについてご紹介いたします。

モビリティ・イノベーション・ファンドとは

モビリティ・イノベーション・ファンドはBNYメロン・インベストメント・マネジメント・ジャパンが運用するアクティブファンドです。

ファンドの特色は下記の通りです。

  • 日本を含む世界の金融商品取引所等に上場している自動車関連企業の株式に投資

ここ最近、自動運転や車のIT化が進んでいましたが、欧米をはじめとして脱炭素・EV化の波が急速に進みつつあり、特にEV関連の技術を持つ銘柄が注目を集めています。

上記のように、既存の技術から大きく変革(=イノベーション)を遂げようとする自動車業界。EVを中心とした独自技術をもつ企業に注目があつまります。

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基本情報

設定日2018年1月22日
償還日2028年1月21日
購入時手数料最大3.3%(税込) 
※証券会社によって異なる。ネット証券では無料の場合が多い
信託財産留保額なし
管理費用
(含む信託報酬)
年率1.7985(税込)
分配金年1回(1月)

基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドということもあり管理費用は 1.7985%と非常に高額。

2018年に設定された当初は、自動運転・EVなど手探りの状態でしたが、現在はEV関連の比率が多い印象です。

構成銘柄

月次レポート・目論見書を拝見

公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。

月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。

早速最新のレポートから構成銘柄についてみていきましょう。

構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年8月末時点)

銘柄名国籍業種比率
アルファベット米国コミュニケーション・サービス3.7%
アンシス米国情報技術3.4%
エヌビディア米国情報技術3.2%
エバーブリッジ米国情報技術2.9%
MPマテリアルズ米国素材2.7%
トゥイリオ米国情報技術2.6%
CNHインダストリアル英国資本財・サービス2.5%
アプティブ米国一般消費財・サービス2.5%
シュナイダーエレクトリック米国資本財・サービス2.5%
セムテック米国情報技術2.4%

組み入れ銘柄数は58銘柄。EV化にはハイテク技術が必要なことから、IT関連銘柄が多い印象です。テスラは意外にも10位圏外。2021年1月時点の全体運用報告書には保有銘柄として記載されていることから、まだ保有対象外とはなっていない模様です。

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パフォーマンス

基準価額推移

設定来、基準価額は2021年10月1日時点で、15,177円

リーマンショック・東日本大震災で低迷しましたが、昨今の自動運転・EV化の盛り上がりから基準価額は急上昇中。

過去のパフォーマンス

2021年9月末時点の情報です。

期間騰落率
半年前から+4.16%
1年前から+45.61%
3年前から+70.22%
設定来+52.69%

設定来からみると、 +52.69%です。

直近はハイテク関連銘柄が軒並み調整中と言うこともあり、低調ですがEV・自動化がもりあがってくるのはこれからですので、今後も上昇が見込めます。

まとめ

直近1年間は、EV・自動運転などの銘柄の躍進もあり、関連ファンドが好調でした。期待先行感があり直近は調整中ですが、今後技術が実用化されるとさらに盛り上がってくるような気がします。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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