【書評】ワークマンは商品を変えずに売り方を変えただけでなぜ2倍売れたのか

最近ランニングをはじめとしたスポーツ用品で大変お世話になっているワークマンに快進撃について述べられた本です。

ワークマンのヒットの理由が知りたくて、発売とほぼ同時に購入。読み進めた感想を書いてみました。

概要

ワークマンとワークマンプラスで売ってるものは同じ

アウトドア、カジュアル向けを切り出したに過ぎない。

3号店から店舗の標準化

ワークマンはマニュアル化頑張らない会社 例外は作らない

データ経営

土屋哲雄氏がCIOに就任(2012年)データが存在しなかった。

土屋哲雄氏は三井物産出身、バリバリのエンジニア子会社三井物産デジタル→ボウリング場の採点装置→デルの代理店に

データ分析はカリキュラム化excelAIも考えたが・・・

思考のプロセスがブラックボックス化しやすい

考える力をつけるためexcelの方が良い

データ分析ができる人が重用される
これまでは文系人間ばかりアナログ経営

⇒同時期に2店舗出すと実験ができる abテスト ウェブでやることをリアルでやってる

所感

ワークマンが知られるようになったのは、ココ最近のことです。

もともと職人さんの間では評判は高かったものの、主婦やアウトドア愛好者の方から火がつき、瞬く間に大ヒットとなりました。

CIOとなった土屋氏による、ITかデータ分析による恩恵が大きいと思われますが、それ以前の下地として徹底的なマニュアル化とフランチャイズオーナーにいかに気持ちよく働いてもらえるかという理念がしっかりとしていることに着目しました。

マニュアル化については、3号店をオープンしたときから、間取りから商品の陳列にいたるまで徹底的にマニュアル化されています。

また、理念に通じる部分でもありますが、ワークマンはやらないことを明確にしている。協会の加入・飲み会の強要等は不要ということで排除されています。

また、フランチャイズオーナーの満足に関しても、対比としてコンビニのフランチャイズのロイヤリティを例にとって、コンビニが売上が挙がっていくにつれてロイヤリティがあがる(本部の取り分が増える。これについては土屋氏が絶対おかしいと豪語されていた)のみに対し、ワークマンはロイヤリティが一定、がんばればがんばっただけ評価される仕組みとなっています。

成功している企業に共通していると感じられれたのは下記の三点です。

  1. 理念が明確
  2. 社員(ワークマンの場合はフランチャイズオーナー)を大切にしている。
    がんばった分だけ評価される仕組み
  3. 新たな取り組みに常に挑戦している
     データ経営、新業態店舗の画策

経営者の方にも何かヒントになる内容ではないかと考えます。

ワークマンには、まだまだ可能性がありそうです。株価もうなぎのぼりですが、今後の発展にも期待です。

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