eMAXIS Neo 宇宙開発【低コストテーマ型インデックス】

Amazonの創業者ジェフ・ベゾス氏が、宇宙旅行に成功しました。Amazonを退任して、これからは宇宙ビジネスに力を入れていくものと思われます。元ZOZOの前沢さんも本気で宇宙に行くようです。

人類が宇宙を目指すには、名誉・科学の発展・政治的優位性など様々な理由があると思われますが見開拓分野だけに可能性は大きいと思われます。

今回は、eMAXIS Neo 宇宙開発についてご紹介いたします。

eMAXIS Neo 宇宙開発とは

米国の金融商品取引所に上場している、日本を含む世界各国の宇宙開発関連企業の株式等に投資を行うS&P Kensho Space Indexに連動する成果を目指す投資信託です。為替ヘッジを行わず、ファミリーファンド方式で運用を行います。

SMT MIRAIndex 宇宙の記事でも少し触れましたが、これまでは国家主導だった宇宙事業に民間企業が続々と参入。ロケットの再利用を成功させるなど、民間主導のイノベーションが活発化しています。

ご存知の方も多いかと思われますが、Amazon創業者ジェフ・ベゾス率いるブルーオリジン、テスラCEOイーロン・マスク率いるスペースX社などベンチャー企業の躍進がすさまじいですが、現在の宇宙ビジネスはIT・データビジネスと密接に関係しており、これらのIT技術が米国の宇宙産業を支える大きな力となっています。ここにGoogleやAppleなどの関わってくると、宇宙ビジネスの構図が一気に変わるような気がします。

eMAXIS Neo シリーズとは

「Kenshoテクノロジーズ」の開発した株式指数に連動する投資成果を目指す投資信託です。テーマごとにAI(人工知能)が自動で銘柄選定を行います。

対象銘柄

米国の金融商品取引所に上場している銘柄が組入れ対象となります。米国の金融商品取引所に上場していれば対象となるため、米国以外の企業も組入れられる可能性があります。

銘柄選定基準

有価証券報告書などの開示資料をAIが読み込み、テーマに関連する言葉の出現頻度、出現場所などを基に銘柄を選定します。また、時価総額・売買代金による銘柄の絞込みも行われ、時価総額の小さい銘柄や出来高の少ない銘柄は除外されるとのことです。

スポンサーリンク

基本情報

設定日2018年12月3日
償還日無期限
購入時手数料なし
信託財産留保額なし
管理費用
(含む信託報酬)
年率0.792%(税込)
分配金年1回(8月)

基本情報は上記の通りとなります。購入時手数料・ 信託財産留保額は無し、管理費用は0.792%(税込)。 メジャーなインデックス型の投資信託と比較すると高いですが、それでも1%を切る安めの設定。

他の eMAXIS Neoシリーズも全く同額の価格設定。どのテーマを選択するかはお好みです。

構成銘柄

月次レポート・目論見書を拝見

公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。

月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。

7構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年7月末時点)

銘柄名国・地域比率
VIRGIN GALACTIC HOLDINGS INC米国5.5%
MAXAR TECHNOLOGIES INC米国3.9%
IRIDIUM COMMUNICATIONS INC米国3.8%
L3HARRIS TECHNOLOGIES INC米国3.7%
RAYTHEON TECHNOLOGIES CORP米国3.6%
TELEDYNE TECHNOLOGIES INC米国3.6%
HEXCEL CORP米国3.6%
HONEYWELL INTERNATIONAL INC米国3.5%
AEROJET ROCKETDYNE HOLDINGS米国3.5%
HEICO CORP米国3.4%

組み入れ銘柄数は35銘柄。 RAYTHEON(レイセオン)は軍需製品を開発・販売している会社でご存知の方も多いかと思われます。 SMT MIRAIndex 宇宙 の組み入れ上位と重複しているL3HARRIS TECHNOLOGIES INC も軍事関連の通信・人工衛星に関する企業。

組み入れ比率トップのVIRGIN GALACTIC HOLDINGS INCは宇宙旅行ビジネスを行っている会社のようです。その他、人工衛星関連、計測関連の会社など。

スポンサーリンク

パフォーマンス

基準価額推移

設定来、基準価額は2021年8月10日時点で、13,681円。

コロナショックで暴落した後の戻りは緩やか。徐々に回復し、ようやく直近でコロナ前の水準に戻りました。

過去のパフォーマンス

2021年7月末時点の情報です。

期間騰落率(分配金込み)
6ヶ月前から+4.39%
1年前から+28.12%
設定来+36.81%

設定来からみると、+ 36.81%。

他のeMAXIS Neoシリーズの騰落率と比べるとやや物足りない印象です。宇宙ビジネスには未開拓の部分が多く可能性があるとともに全容がつかめないために、リスクを嫌う傾向があるようです。

まとめ

宇宙ビジネスには成長の可能性があり、2050年には2016年比の約5倍の200兆円の市場規模になることが予想されています。可能性のある分野ですが、話が壮大すぎてなかなかイメージがつかないというのが現状のようです。現在は軍事・通信・宇宙旅行関連銘柄がメインのようですが、宇宙と言うと高度な計測・計算を必要とすることからIT関連銘柄が鍵を握るような気がします。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

タイトルとURLをコピーしました