当ブログでは、人気を集めそうだったり個別銘柄物色の参考となりそうなアクティブファンドをご紹介していますが、アクティブファンドは、インデックスファンドよりも優れた運用成績が期待できる一方、相対的に手数料が高い傾向にあります。
そんな中で、アクティブファンドでありながら低コストなファンドがテーマ型インデックスファンドです。eMAXIS NeoシリーズやiFreeActiveシリーズが挙げられますが、調べてみると他にもいくつかあるようです。
今回ご紹介するOneフォーカスは今後成長が見込まれるテーマ型アクティブファンドにもかかわらず経費率0.5%未満の低コストテーマ型インデックスファンドシリーズとなります。
第一回となる今回は、Oneフォーカス 次世代通信についてご紹介いたします。
Oneフォーカス 次世代通信とは
Oneフォーカス 次世代通信はアセットマネジメントOneが運用を行うアクティブファンドです。
投資コンセプトは下記の通りです。
- 日本を含む先進国および新興国の5G関連企業関連株式への投資を行うSolactive 5G Indexへの連動を目指す
5G関連のファンドはいくつかご紹介しております。
次世代通信規格である5Gが普及することで、大容量・高画質・低遅延のサービス提供が今まで以上に活発となり、AI・Iotの発展が進むことが考えられています。5Gの人口カバー率は2021年時点で15%にとどまっていますが、2026年には60%程度に普及が拡大していく見込みです。
基本情報
設定日 | 2020年1月16日 |
償還日 | 無期限 |
購入時手数料 | 最大3.3%(税込) ※証券会社によって異なる。ネット証券は無料 |
信託財産留保額 | なし |
管理費用 (含む信託報酬) | 年率0.495%(税込) |
分配金 | 年1回(2月) |
基本情報は上記の通りとなります。テーマ型インデックスファンドということもあり、管理費用は0.495%(税込)とかなり安め。
同時に設定されたOneフォーカスシリーズの他の4種のファンドも同一の価格設定となっております。
構成銘柄
構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年6月末時点)
銘柄名 | 国・地域 | 比率 |
---|---|---|
NAN YA PRINTED CIRCUIT BOARD CORP | 台湾 | 5.73% |
VIASAT INC | 米国 | 4.64% |
NOKIA | フィンランド | 4.42% |
LATTICE SEMICONDUCTOR CORP | 米国 | 4.09% |
MARVELL TECHNOLOGY INC | 米国 | 3.82% |
SKYWORKS SOLUTIONS INC | 米国 | 3.73% |
INTEL CORP | 米国 | 3.54% |
INTERDIGITAL COMM CORP | 米国 | 3.53% |
COMPAL ELECTRONICS INC | 台湾 | 3.52% |
QORVO INC | 米国 | 3.47% |
組み入れ銘柄数は約30。知っている銘柄だとNOKIAとINTELくらい。日本からは日本電子が採用されているようです。Solactive社の算出するインデックスの基準はよくわかりませんが、このあたりの銘柄があるということだけでも頭に入れておきましょう。
パフォーマンス
基準価額推移
設定来、基準価額は2021年7月21日時点で、13,797円。
コロナショック直前に設定されたため、コロナ前との比較は出来ませんが、順調に基準価額を伸ばしています。純資産額はやや物足りないものの、2021年に入ってから5億円を超えてきました。
過去のパフォーマンス
2021年3月末時点の情報です。
期間 | 騰落率(分配金込み) |
---|---|
6ヶ月前から | +2.42% |
1年前から | +25.74% |
設定来 | +37.97% |
設定来からみると、+37.97%です。
ここ6ヶ月は微増といったところですが、設定来からは順調に伸びています。設定されたばかりで情報が少ないですが、5Gはこれから世界的に普及していくため成長が見込めます。
まとめ
次世代通信規格5Gはまだまだ成長が見込めるテーマです。そのような成長が見込めるテーマに対して低コストで投資できるのはメリットです。デメリットとしてはeMAXIS Neoほど知名度が高くないため、純資産額が少ないことが挙げられます。
Solactive社の算出する指数の構成銘柄は独特ですが、まだ知らない企業と出会うきっかけにはなりそうです。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。