【書評】Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である を読んで

コロナによる自粛期間中から、読書にはまってます。今回ご紹介するのは、【Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である】という本です。

仕事をしていると、無礼な態度をとられて嫌な思いをしたり、人間関係が悪くなってしまうということも多いのではなかろうか思われます。

たまたま、本屋に立ち寄った際に気になったので購入。なるほどと思うことが多かったため、今回はブログにてご紹介します。

概要

無礼な態度がいかに大きな害をもたらすか

たとえば…
・健康を害する
→治療費、人材流出、訴訟費用等アメリカでは 5000億ドル/年 !
・社員間のひどい態度を目にすると、明らかに顧客が離れる
→企業の不祥事は特に注意!!
・思考能力をさげる
→正常な状態に戻すことに力を使うため、創造性集中力を削がれる
・無礼な人は周りを攻撃的にする
→連鎖反応、一般的に児童虐待やパワハラは連鎖するといわれている。

礼節のある人とは…心から相手を尊重する

礼節がある人は声がかかりやすい
リーダーが礼節のある人ならチームの業績は良い

礼儀正しい人に見られるための3つの原則

  1. 笑顔
  2. 相手を尊重する
  3. 人の話に耳を傾ける

与える人になる
→周囲の人と深く広い人間関係
偉大なリーダーは自分の下にいる人を輝かせる
感謝を伝える
→やってもらって当たり前と思わない、影でがんばっている人に報いる

所感

本を読んで一番共感したのは、「無礼な態度」がいかに周囲に悪影響を与えているかという点。

たとえば…

  • 上司から必要以上の暴言を吐かれた
  • 同僚からプライベートを詮索された
  • 理不尽な理由で責任を押し付けられた

などなど、仕事上嫌な思いをした場合、明らかにその後の生産性が落ちていると感じることはあります。

本文内で触れられていた

仕事に掛ける労力を意図的に減らす
仕事に掛ける時間を意図的に減らす
仕事の質を意図的に減らす

上記のような行動なんて冷静に考えれば、行うべきでないことはわかりますが、
私自身、よく「やる気がなくなった」という状態のときに、実際に行ってしまったことがあります。

最近よく思うのは、目先の売上や成果に気をとられるがあまりに、自己中心的になり周囲に対して攻撃的な人間が増えたような気がします。

コロナ禍でのマスク騒動・自粛警察しかり、自分の行動がいかに周囲を不快にさせるか?考えられない人が増えているのではと感じます。

仕事の目的は成果を出すことですから、目先の成果を焦るあまりに攻撃になり、周りの生産性を下げてかえって仕事の質を落とすようなことは本末転倒です。

では、礼節のある態度とは、いわゆるお堅い人間なのかというとそうではないと思います。

相手に敬意を払って、誰にでも分け隔てなく対応しているような人の周りには自然と人が集まっているはずです。

注意したいのは、礼節のある人に無礼な態度をとったら…無礼な態度で仕返しはしないでしょうが確実にストレスを溜め込み、その後の業務に支障をきたす、最悪なケースでは静かに会社を去ってしまうかもしれません。

あらためて自分自身の行動を振りかえってみて、攻撃的な言動になっていないか、ため息やびんぼうゆすりなど周囲に不快な思いをさせる行動がないか注意するとともに、周囲に分け隔てなく接し、質の高い仕事を行っていこうと感じさせられた一冊でした。

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