世界小型株厳選ファンド【好成績投信の中身を拝見】

人気の投信の中身を覗いてみようシリーズから、世界の中小型株に投資をおこなうファンドのご紹介です。

以前、アセットマネジメントOneが運用するキセキをご紹介いたしましたが、世界の小型株に投資するファンドはいくつか存在します。

今回は、世界小型株厳選ファンドをご紹介いたします。

世界小型株厳選ファンドとは

世界小型株厳選ファンドは三井住友DSアセットマネジメントが運用を行うアクティブファンドです。世界各国の小型株へ分散投資するファンドです。

投資コンセプトは下記の通りです。

  • 世界の金融商品取引所に上場する株式のうち、小型株式を実質的な主要投資対象とする
  • マザーファンドにおける運用指図にかかる権限を、スタンダード・ライフ・インベストメンツ・リミテッドへ委託

小型株式は、一般的に大型株式・中型株式と比較して銘柄数が多いため、有望な銘柄候補を絞り込むスクリーニングが極めて重要になります。マザーファンドの運用を行うスタンダード・ライフ・インベストメンツ・リミテッドでは、独自に開発した定量スクリーニング・ツール「マトリックス」を活用することで、地域によらず投資魅力度の高い有望銘柄候補を効率的に絞り込みます。

スクリーニング後、持続的な高い成長性に着目した企業調査を実施。企業調査を通じて、健全な財務基盤を持ち、企業固有の競争力を武器に持続的な成長が期待される高クオリティ企業を選び抜きます。

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基本情報

設定日2019年2月1日
償還日2029年1月25日
購入時手数料最大3.3%(税込) 
※証券会社によって異なる。ネット証券は無料
信託財産留保額なし
管理費用
(含む信託報酬)
年率1.936%(税込)
分配金年2回(7,12月)

基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドですので、管理費費用は1.782と高めですが、信託財産留保額は無し。

2019年2月設定で比較的新しいファンドで、大手ネット証券会社でも2020年末から取り扱いを開始しました。

構成銘柄

月次レポート・目論見書を拝見

公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。

月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。

業種別は下記のとおり。(2021年5月末時点)

業種組み入れ比率
資本財・サービス34.1%
情報技術19.0%
一般消費財・サービス16.9%
ヘルスケア12.3%
コミュニケーション・サービス5.4%
金融5.0%
素材3.9%
生活必需品3.4%

構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年5月末時点)

銘柄名業種比率
ジェネラック・ホールディングス資本財・サービス4.7%
イエティ・ホールディングス一般消費財・サービス4.4%
フューチャーコミュニケーション・サービス4.1%
コーニット・デジタル資本財・サービス4.0%
インテルポンプ・グループ資本財・サービス3.9%
ALS資本財・サービス3.3%
シンボン・エレクトロニクス情報技術2.7%
サイトワン・ランドスケープ・サプライ資本財・サービス2.6%
フロア・アンド・デコア・ホールディングス一般消費財・サービス2.4%
ジーナスヘルスケア2.2%

構成銘柄は約46銘柄。やはり世界の小型株となると全銘柄聞いたことがありません(笑)。わからないので個人的な注目銘柄も無しです。

いずれの企業もグローバルニッチ企業と呼ばれる技術⼒や商品⼒などで⾼い競争⼒を持つ企業です。

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パフォーマンス

基準価額推移

設定来、基準価額は2021年6月17日時点で、16,014円。(分配金再投資込17,565円)

コロナショックからいち早く立ち直り、2020年7月にはコロナ前の水準を回復。今後も上昇が期待されます。

過去のパフォーマンス

2021年5月末時点の情報です。

期間騰落率(分配金込み)
半年前から+16.4%
1年前から+51.4%
設定来+72.5%

設定来からみると、+72.5%です。

世界的に小型株のほうが中大型株よりも大きなリターンを得ており、本ファンドでも小型株の上昇の恩恵を受ける形になりました。

まとめ

世界の小型株と入っても、高い競争力・景気に左右されない安定した実力を持つ企業は多く存在します。個人でこういった銘柄を探すとなると、非常に難易度が高いですが、ファンドに任せてしまうのも手かもしれません。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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