【書評】為末メソッド 自分をコントロールする100の技術

結局買ってしまった地元広島の英雄、為末大さんの本です。

若い方からすると、最近はよくSNS上で炎上する痛いおじさんといったイメージがついていますが、約20年前の世界陸上400mHの銅メダリスト。当時陸上競技で短距離をやっていた私もテレビを前に感動したのを覚えています。為末さんの本はいくつか読んだことがあるのですが、本書はその総集編といったところで見覚えのある言葉が並んでいます。

いつもより前段が長くなりましたが、なるほどと思ったフレーズをピックアップしていきます。

概要

憧れの罠に注意

  • 「息を吸うようにやれること」こそが才能。
  • 努力は夢中に勝てない
  • 努力しても成功しないこともある
  • 「せっかくここまでやってきたんだから」に注意

これは、森泰輝さんの著者でも述べられていました。無理なくできることがその人の長所ということでしょう。

しょうがないことを受け入れる

過去と他人は変えられない。

しょうがないことを諦めることで、どうにかしようのあることはみえてくる。

期待値のハードルをさげる

  • どうせ嫌われるなら早めに嫌われるほうが楽
  • 時には空気を読まない

開き直ると楽になる。

人との距離感

  • 付き合う人は倫理観で選ぶ
  • 正義を振りかざす人には近づかない

ストレスを感じる相手とは距離を置く

所感

最近はふとした発言が炎上することが多く、痛い人だなあと思っていましたが、本書を読んで少しイメージが変わりました。

うまく表現するのが難しいですが、世間の「こうあるべき」といった空気や無言の圧力から、緩く外れたといったイメージでしょうか。

アスリートという夢を与える立場の人間が、「努力は実るとは限らない」、「夢を必ずしも持つ必要はない」と発言されています。

大切なのは、為末さんの別の著者のタイトルにもなっている「走りながら考える」ことなのではないでしょうか。

コロナ禍でこれまでの常識が通用しなくなった今、周りに迷惑をかけない程度に自分の得意なことをやっていこうと思います。

タイトルとURLをコピーしました