EDINETより楽天投信投資顧問から楽天・全世界株式(除く米国)インデックス・ファンド(愛称:楽天・VXUS)が2022年12月22日に新規設定されることがわかりました。
公式twitterでも発表になっています。
✨新ファンドのお知らせ✨
— 楽天投信投資顧問株式会社 (@RakutenToushin) November 28, 2022
ついに登場‼
楽天・VXUSがでます!
「楽天・全世界株式(除く米国)インデックス・ファンド」(愛称:楽天・VXUS)は12月22日に設定・運用を開始いたします!
詳細はまた発信しますのでお楽しみに❗ pic.twitter.com/n0KMJ4AMQF
バンガード社のETF、 VXUSが愛称に含まれますので、全世界株式から米国を抜いたVXUSに間接的に投資するファンド…かと思いきやそうでもないようです。
今回は楽天・全世界株式(除く米国)インデックス・ファンドについてご紹介いたします。
楽天・全世界株式(除く米国)インデックス・ファンド(愛称:楽天・VXUS)とは
米国を除く全世界の株式市場の大型株、中型株および小型株まで網羅する時価総額加重平均型の株価指数であるFTSEグローバル・オールキャップ(除く米国)インデックス(円換算)に連動する成果を目指すインデックスファンドです。為替ヘッジは行いません。
米国を除く全世界の株式8,000銘柄に投資し、米国を除く世界の株式市場の98%をカバーします。
実質的な投資対象としては、全世界(除く米国)に投資するETFのVXUSだけでなく先進国(除く米国)に投資するETF VEAに投資するファンドです。素直にVXUSのみに投資しない理由としては、2022年4月に楽天・全世界株式インデックス・ファンドの中身がVTのみから「VT+VTI+VXUS」に変更になったとの同様に、管理費用の引き下げが期待できるから、とのことですがよくわかりません。
バンガードシリーズ名称変更
なお、今回の楽天・全世界株式(除く米国)インデックス・ファンドの登場とあわせて、2023年1月13日(金)より、バンガードシリーズの名称およびそれぞれの愛称が変更となることが発表されました。
シリーズ名称(現状) | 新名称 |
---|---|
楽天・バンガード・ファンド | 楽天インデックス・シリーズ |
ファンド名称 | 愛称(現状) | 新愛称 |
---|---|---|
楽天・全世界株式インデックス・ファンド | 楽天・バンガード・ファンド (全世界株式) | 楽天・VT |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | 楽天・バンガード・ファンド (全米株式) | 楽天・VTI |
楽天・新興国株式インデックス・ファンド | 楽天・バンガード・ファンド (新興国株式) | 楽天・VWO |
楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド | 楽天・バンガード・ファンド (米国高配当株式) | 楽天・VYM |
楽天・インデックス・バランス・ファンド (株式重視型) | 楽天・バンガード・ファンド (バランス株式重視型) | 楽天インデックスバランス (株式重視型) |
楽天・インデックス・バランス・ファンド (均等型) | 楽天・バンガード・ファンド (バランス均等型) | 楽天インデックスバランス (均等型) |
楽天・インデックス・バランス・ファンド (債券重視型) | 楽天・バンガード・ファンド (バランス債券重視型) | 楽天インデックスバランス (債券重視型) |
楽天・全世界債券インデックス (為替ヘッジ)ファンド | 楽天・バンガード・ファンド (全世界債券・為替ヘッジ) | 楽天全世界債券 |
愛称から「バンガード」の名称が外れ、単純に連動対象とするETF名もしくは「楽天インデックス」との名称になりました。バンガードが2020年8月に日本オフィスから撤退・日本語サイト閉鎖をした影響もしくは、提携関係が解消されたのでしょうか?
基本情報
購入時手数料 | なし |
信託財産留保額 | なし |
管理費用 (含む信託報酬) | 年率0.202%(税込) |
基本情報は上記の通りとなります。
ちなみにVXUSの経費率0.07%、VEAの経費率は0.05%です。
なお現在発表されている販売会社は楽天証券のみですが、ネット証券では軒並み取り扱いが開始になると思われます。
構成銘柄
構成銘柄上位10銘柄については下記の通りとなっております。(2022年11月末時点)
VXUS
ティッカー | 銘柄名 | 組み入れ比率(%) |
---|---|---|
NESN | ネスレ | 1.20 |
2330 | TSMC | 1.18 |
ROG | ロシェホールディングス | 0.94 |
SHEL | シェル | 0.83 |
005930 | サムスン | 0.80 |
ASML | ASML | 0.77 |
AZN | アストラゼネカ | 0.71 |
NOVO B | ノボ ノルディスク | 0.69 |
7203 | TOYOTA | 0.69 |
NOVN | ノバルティス | 0.68 |
VEA
ティッカー | 銘柄名 | 組み入れ比率(%) |
---|---|---|
NESN | ネスレ | 1.60 |
ROG | ロシェホールディングス | 1.25 |
SHEL | シェル | 1.11 |
005930 | サムスン | 1.08 |
ASML | ASML | 1.03 |
AZN | アストラゼネカ | 0.95 |
NOVO B | ノボ ノルディスク | 0.93 |
7203 | TOYOTA | 0.92 |
NOVN | ノバルティス | 0.90 |
MC | LVMH | 0.86 |
ほとんど似たような結果となりますが、VXUS(全世界株式・米国除く)、VEA(先進国株式・米国除く)の大きな違いは新興国である台湾の企業であるTSMCを含むか否かです。韓国のサムスンがあるじゃないかとおっしゃられる方もいらっしゃるかもしれませんが、連動対象とする FTSE グローバルキャップにおいて韓国は先進国扱いです。(eMAXIS Slim 先進国株式のベンチマーク対象MSCIコクサイにおいては韓国は新興国扱い)。他は順当な米国以外の世界的企業がランクインし、日本の総大将トヨタもランクイン。
まとめ
米国やS&P500、先進国株式に投資してた方の分散の手段として、米国を抜いた低コストなインデックスファンドが増えるのは新たな選択肢といえます。
特に米国の投資比率が高くなりすぎている方にとっては、新たな調整の手段として検討しても良いのではないでしょうか。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。