高配当で有名なJT。保有している方も多いのではないかと思います。
今回届いたのは2914 JTの株主優待です。早速内容を見ていきましょう。
投資失敗談
ここで久々に投資失敗談です。
高配当につられて飛びついたのが2019年末の配当落ち後。配当落ちた後に買ったら安いからその後株価が戻るだろうという安易な判断。
その後直後にコロナショックにて暴落。下がり続ける業績と株価、減配、そしてロシアによるウクライナ侵攻と散々な目にあいましたが、塩漬けしながら配当をもらい続けてきました。
JTから株主優待が届いた
優待の案内葉書が届いたのが2022年の2月から3月くらい。完全に存在を忘れていましたが、仕事を終えて自宅に帰宅すると、不在者通知が届いていました。翌日、時間指定をして受け取り。大きなダンボールが届きました。
自社製品(2,500円相当)
内容はグループ会社テーブルマークの製品です。結構でかい。
ホームラン軒のカップ麺しょうゆ味×4,味噌味×4,パックご飯3ヶパック×2です。タバコを送られても使い道が無いので、結構実用的ではないでしょうか。非常食用にとっておきます。
なお、JTは2022年12月末をもって株主優待を廃止することが決まっております。優待の条件は1年以上100株以上を保有し続けることですので、今から買ってももらえないことになります。
まあ、優待はおまけみたいなものなので、配当を維持してくれればそれでいいのですが。オリックスも優待を廃止するみたいなので、優待廃止の流れは続くかもしれません。最後の砦はKDDIか。
直近の業績
さて、本業の業績のほうに移りましょう。日本では喫煙率が下がり続け、厳しい状況が続きますが、海外では好調…のはずだったのですが、ロシアによるウクライナ侵攻で目論見が大きくずれました。グループ全体に占めるロシア市場の営業利益は15%ほど。これが吹っ飛ぶと大きな打撃になります。
売上高 | 営業利益 | 税前利益 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) | |
18.12 | 2,215,962 | 564,984 | 531,486 | 385,677 | 215.3 | 150 |
19.12 | 2,175,626 | 502,355 | 465,232 | 348,190 | 196 | 154 |
20.12 | 2,092,561 | 469,054 | 420,063 | 310,253 | 174.9 | 154 |
21.12 | 2,324,838 | 499,021 | 472,390 | 338,490 | 190.8 | 140 |
22.12予 | 2,315,000 | 534,000 | – | 356,000 | 200.6 | 150 |
とはいうものの、今期の予想は増収増益の予定。円安の影響もあり、比較的業績は好調。ただし、ロシア事業は売却の検討に入っている模様です。配当は維持して欲しいところ。
直近の株価を見ていきましょう。
2022年5月20日現在、株価は2,268円です。コロナショック・減配などいろいろありつつも、底を打ったかのようにじりじりあげてきていましたが、ココに来てロシア問題です。利益確保のためロシア事業をそのまま継続するのか、それとも売却するのか、難しい選択を迫られそうです。どちらの決断を下したとしても売り方が暗躍して大きく下げそうな気がします。
2,450円で購入しているので、配当落ちまでに2,400円くらいまで株価が上昇してくれれば良いのですが。そうしないと2回目で最後の株主優待が来年も届く…。
まとめ
最初で最後となってほしい、JTの株主優待。優待よりも高配当が魅力的ですが、ESG投資と観点からいくとたばこという事業そのものに疑問符がつきますし、なんといってもロシア問題です。米マクドナルドもロシアから撤退するようですし、どちらに転んでもJTにとっては厳しい状況となることが予想されます。
あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。