2021年の当ブログのアクセス数増大に貢献してくれたeMAXIS Neoシリーズ。
この度、三菱UFJ国際投信が2022年3月4日、「eMAXIS Neoシリーズ」に2つの新規ファンドを設定すると発表しました。
今回は発表された投信の一つ、eMAXIS Neo コミュニケーションDXについてご紹介いたします。
eMAXIS Neo コミュニケーションDXとは
S&P Kensho Enterprise Collaboration Indexに連動する成果を目指す投資信託です。
eMAXIS Neoシリーズ共通にいえることですが、AIが企業の開示情報などの膨大な文献を自動的に処理することなどを通じて銘柄を選定します。
テーマとしては「コミュニケーションDX」。コミュニケーションDXとは企業向けにメッセージ、音声、映像、情報などをクラウド上のプラットフォームとして統合することで業務の効率化などを可能とし、事業活動におけるコミュニケーションの変革をもたらすことをいうそうです。ZoomやTwitter、セールスフォースなどが構成銘柄として考えられそうです。
eMAXIS Neo シリーズとは
「Kenshoテクノロジーズ」の開発した株式指数に連動する投資成果を目指す投資信託です。テーマごとにAI(人工知能)が自動で銘柄選定を行います。
対象銘柄
米国の金融商品取引所に上場している銘柄が組入れ対象となります。米国の金融商品取引所に上場していれば対象となるため、米国以外の企業も組入れられる可能性があります。
銘柄選定基準
有価証券報告書などの開示資料をAIが読み込み、テーマに関連する言葉の出現頻度、出現場所などを基に銘柄を選定します。また、時価総額・売買代金による銘柄の絞込みも行われ、時価総額の小さい銘柄や出来高の少ない銘柄は除外されるとのことです。
基本情報
購入時手数料 | なし |
信託財産留保額 | なし |
管理費用 (含む信託報酬) | 年率0.792%(税込) |
基本情報は上記の通りとなります。他のeMAXIS Neoシリーズと同様の価格設定です。
テーマ型インデックスファンドとしては安めの部類に入るのではないでしょうか。
構成銘柄
構成銘柄については、明らかになっていません。わかり次第追記いたします。
前述しましたが、音声やビデオ、メッセージなどを企業内や企業をまたいで、リアルタイムで交換することに関連する機能やサービスを提供する企業が投資対象ですので、あくまでも個人的な予想ですが、Zoomやセールスフォースなどが構成銘柄に名を連ねるのでは?と考えております。
※ただし、eMAXIS Neo 電気自動車・クリーンテックで思いっきり予想を外しております。当てにしないでください。
メリット
S&P500指数をしのぐリターン
過去三年のS&P500指数との比較が下記となります。
白: S&P Kensho Enterprise Collaboration Index
青: S&P 500
コロナ前までは、あまり差はありませんでしたが、コロナ禍によりリモートワークが常態化すると急激に当指数が伸び始めます。最近では各国のコロナ規制が緩和の方向に進んでいること、外部要因としての米金利上昇・ウクライナ情勢等もあり、その差は縮まりつつあります。
デメリット
構成銘柄数は少ない?
構成銘柄数が21と少なく特定の銘柄の影響を受けやすく、値動きが非常に荒くなる可能性があります。
公開されているファクトシートを確認すると、対象銘柄の国別ではアメリカが20、オーストラリアが1と偏りがあります。
わかり次第追記いたします。
まとめ
圧倒的なリターンのたたき出しているeMAXIS Neoシリーズ。
新型コロナウイルスの感染拡大は収まる気配は見えませんが、各国はゼロコロナを諦め、規制緩和を行っているところです。
そんな中でリモートワークなどのコミュニケーションサービス企業に投資するファンドは流行から遅れるどころかピークを大きく過ぎた感があるのですが、このタイミングで新ファンドを設立するということは、逆に勝算ありと睨んでいるのでないでしょうか?
今後に要注目です。
次回は、2022年3月4日に同時に設定されるeMAXIS Neo 水素エコノミーについてご紹介いたします。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。