eMAXIS Neo フィンテック【低コストテーマ型インデックス】

仮想通貨やクラウドファンディング、電子決済・ロボアドバイザーなどお金に関するオンラインサービスが近年急激に増えてきました。AI/ネット技術の発展もありますが、ココに来て finance(金融)とtechnology(技術) の造語であるフィンテックの飛躍的な進化がもたらしている影響といえるでしょう。

今回は、eMAXIS Neo フィンテックについてご紹介いたします。

eMAXIS Neo フィンテック とは

米国の金融商品取引所に上場している、日本を含む世界各国のフィンテック関連企業の株式等に投資を行うS&P Kensho Democratized Banking Indexに連動する成果を目指す投資信託です。為替ヘッジを行わず、ファミリーファンド方式で運用を行います。

フィンテックとはfinance(金融)とtechnology(技術)を組み合わせた造語です。

決済や資産管理など、伝統的な金融機関が提供してきた金融サービスの領域に対して、ITを活用することで利便性の向上や機能の多様化・高度化を実現しようとする動き全般を意味します。

フィンテックの例としては投資におけるロボアドバイザーやインターネットを通じた個人間貸付、不特定多数の個人から資金を募るクラウドファンディングなどがあります。最近話題になっている仮想通貨もフィンテックの一部。また、キャッシュレス決済、ECなどオンラインショッピングに関するものも含まれます。

米国に上場している会社が投資対象のため、本ファンドの組み入れ銘柄からは外れますが、直近で上場している日本の企業ではマネーフォワード、ウェルスナビなどが挙げられます。

eMAXIS Neo シリーズとは

「Kenshoテクノロジーズ」の開発した株式指数に連動する投資成果を目指す投資信託です。テーマごとにAI(人工知能)が自動で銘柄選定を行います。

対象銘柄

米国の金融商品取引所に上場している銘柄が組入れ対象となります。米国の金融商品取引所に上場していれば対象となるため、米国以外の企業も組入れられる可能性があります。

銘柄選定基準

有価証券報告書などの開示資料をAIが読み込み、テーマに関連する言葉の出現頻度、出現場所などを基に銘柄を選定します。また、時価総額・売買代金による銘柄の絞込みも行われ、時価総額の小さい銘柄や出来高の少ない銘柄は除外されるとのことです。

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基本情報

設定日2019年5月28日
償還日無期限
購入時手数料なし
信託財産留保額なし
管理費用
(含む信託報酬)
年率0.792%(税込)
分配金年1回(8月)

基本情報は上記の通りとなります。購入時手数料・ 信託財産留保額は無し、管理費用は0.792%(税込)。 メジャーなインデックス型の投資信託と比較すると高いですが、それでも1%を切る安めの設定。

他の eMAXIS Neoシリーズも全く同額の価格設定。どのテーマを選択するかはお好みです。

構成銘柄

月次レポート・目論見書を拝見

公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。

月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。

7構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年7月末時点)

銘柄名国・地域比率
LENDINGCLUB CORP米国3.0%
SHOPIFY INC – CLASS Aカナダ2.6%
MERCADOLIBRE INC米国2.6%
SQUARE INC – A米国2.5%
PAGSEGURO DIGITAL LTD-CL Aブラジル2.3%
PAYA HOLDINGS INC米国2.2%
PAYPAL HOLDINGS INC米国2.2%
VISA INC-CLASS A SHARES米国2.2%
REPAY HOLDINGS CORP米国2.2%
GREEN DOT CORP-CLASS A米国2.2%

組み入れ銘柄数は64。VISA、PAPALといった決済サービスに老舗からSQUAREのような新興企業まで名を連ねています。面白いのはSHOPFYや MERCADOLIBRE のようなEC系の企業です。コロナ禍で巣篭もり消費となっているのは全世界共通のようで、ネットショッピングに注目が集まっているようです。

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パフォーマンス

基準価額推移

設定来、基準価額は2021年8月11日時点で、17,792円。

コロナショック前の水準を3ヶ月取り戻し、その後は上昇を続けています。米国の金利の影響を受けやすいのが難点。

過去のパフォーマンス

2021年7月末時点の情報です。

期間騰落率(分配金込み)
6ヶ月前から+3.83%
1年前から+34.82%
設定来+77.92%

設定来からみると、+ 77.92% 。

直近は調整中です。コロナ禍でキャッシュレス決済・オンラインショッピングが注目を集めましたが、金利の影響を受けやすい証券会社や金融サービスを主とする銘柄も多く含まれているため、他のテクノロジー系のファンドよりは大きなリターンとはなっていません。

まとめ

「金融工学」という言葉があるように、フィンテックも一つのテクノロジーです。セキュリティ面についてはシビアにならざるを得ませんが、今後は現金を持たずオンライン上で全ての決済を完結させる時代にシフトしていくものと思われます。仮想通貨に関しては、仕組みがよくわからないため???と言う状態ですが、オンラインショッピング・キャッシュレス決済などの分野は他のテクノロジーと組み合わせることで飛躍的な発展が期待できます。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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