個人的に好きな分野であるeコマース・物流分野。国内の個別株やETFはいくつかご紹介してきましたが、人口の多いアジア圏をターゲットにした物流・eコマースファンドは無いものかと調べてみたら…ありました。
今回は、アジア・スマートロジスティクスファンドについてご紹介いたします。
アジア・スマートロジスティクスファンドとは
アジア・スマートロジスティクスファンドは三井住友DSアセットマネジメントが運用を行うアクティブファンドです。
投資コンセプトは下記の通りです。
- 日本を除くアジア・オセアニア各国・地域のロジスティクスビジネスにおけるイノベーションに関連し、成長が期待できる企業の株式に投資。
- 外貨建資産については、原則として対円での為替ヘッジを行わない。
新しい商流の誕生やテクノロジーの進化などにより、スマートロジスティクス関連企業は、さらなる拡大が期待されます。
世界的な貿易量の陸海空ともに増え続けていますが、中⻑期的な観点でこれらの企業の成⻑性は依然⾼いと考えます。
基本情報
設定日 | 2018年4月26日 |
償還日 | 2028年4月20日 |
購入時手数料 | 最大3.3%(税込) ※証券会社によって異なる。ネット証券は無料 |
信託財産留保額 | 0.3% |
管理費用 (含む信託報酬) | 年率1.694%(税込) |
分配金 | 年1回(12月) |
基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドですので、管理費費用は1.694%と高めで信託財産留保額は0.3%。
設定されてまだ日が浅いこともありますが、これまで一度も分配金は出していません。
構成銘柄
構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年6月末時点)
銘柄名 | 国・地域 | 業種 | 比率 |
---|---|---|---|
SITCインターナショナル・ホールディングス | 香港 | 運輸 | 6.3% |
サンイービジョン・ホールディングス | 香港 | ソフトウェア・サービス | 6.1% |
TSMC | 台湾 | 半導体・半導体製造装置 | 6.0% |
グッドマン・グループ | オーストラリア | リート | 5.3% |
テンセント | 中国 | メディア・娯楽 | 4.5% |
ユニマイクロン・テクノロジー | 台湾 | テクノロジ・ハードウェア・機器 | 4.5% |
サムスン電子 | 韓国 | テクノロジ・ハードウェア・機器 | 4.1% |
サムスンSDI | 韓国 | テクノロジ・ハードウェア・機器 | 3.7% |
ケッペルDCリート | シンガポール | リート | 3.7% |
微盟集団 | 中国 | ソフトウェア・サービス | 3.6% |
組み入れ銘柄数は41。おそらく当ブログにて初登場となるSITCインターナショナル・ホールディングスが組み入れ比率一位。香港はいろいろありながらも、アジア最大の物流拠点ですから納得の結果です。他は物流の効率化に繋がると思われるハイテク企業もあり。オーストラリア・シンガポールのリートも組み入れられています。
パフォーマンス
基準価額推移
設定来、基準価額は2021年7月9日時点で、15,443円。
例外なく、コロナショックにより下落しますが、その後は急上昇。世界的にコンテナ不足なるほど積載量の増えた海運を中心に、貿易量に比例するかのように基準価額は急上昇中。
過去のパフォーマンス
2021年5月末時点の情報です。
期間 | 騰落率(分配金込み) |
---|---|
半年前から | +8.5% |
1年前から | +37.15% |
3年前から | +57.66% |
設定来 | +54.55% |
設定来からみると、+54.55%です。
スマートロジスティクス関連については、eコマース(電⼦商取引)の普及という中⻑期的なトレンドに加え、経済活動の正常化による⼈・物の移動の活発化が引き続き⾒込まれます
まとめ
いままで、国内の物流・eコマース関連企業に注目してきましたが、商圏の広いアジア・オセアニア圏のeコマース関連企業は今後も成長が望める企業ばかりです。
コロナのワクチン接種が進めば、貿易量は今まで以上に増加が見込めます。
eコマース系のIT企業だけでなく、物流系・物流リートにも注目していきたいところです。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。