バンガードFTSEオールワールド(除く米国)スモールキャップETF VSSに投資を検討【米国ETF】

前回は米国の小型株に投資を行うVBについてご紹介いたしました。

米国の小型株があるのだから、その他の国が投資対象のETFもあるだろうと探してみたのが今回ご紹介する銘柄です。

今回は米国以外の小型株が対象の、バンガードFTSEオールワールド(除く米国)スモールキャップETF VSSについてご紹介いたします。

VSSとは

またもやシステム屋さんはVSS=Visual Sourse Safeと勘違いしてしまいそうですが違います。

バンガードFTSEオールワールド(除く米国)スモールキャップETF VSSは、米国を除く世界47カ国の先進国および新興国の小型株約3,300銘柄で構成されるFTSEグローバル・スモールキャップ(除く米国)インデックスのパフォーマンスへの連動をめざす米国籍のETFです。

VBでも触れましたが小型株のメリットとしては現在は比較的小規模ですが、将来的には大きく成長する可能性があり、小型株のうちに投資することで、最終的に中型株または大型株になった場合、非常に大きなリターンにつながる可能性があります。ただでさえに個別株として投資するのはリスクが高くで、新興国も含めるとさらに個別の小型株投資の難易度は上がりますが、ETFであれば比較的安価にリスクを押さえて投資することが出来ます。

運営会社 バンガードとは

世界最大規模の資産運用会社であり、世界初のインデックス型投資信託(インデックスファンド)を個人投資家に提供した会社として知られています。2020年12月末時点の総運用資産残高は約6.2兆米ドル(約640兆円)です。

同社の提供するETFの特徴はなんといっても経費率の安さ。平均経費率は、業界平均の約4分の1!

また、1976年に世界で初めて個人投資家向けインデックスファンドを売り出したバンガードは現在、ETFを含むインデックスファンド市場の4割という最大のシェアを占めています。

基本情報

配当月3,6,9,12月
配当利回り6.25%
経費率0.11%

基本情報は上記の通りとなります。3ヶ月に一回配当がありますがなんと利回りは脅威の6.25%(2021年1月現在)6月と12月の配当が高くなる傾向はありますが、それでも魅力的な数字です。さらに経費率が0.11%と全世界を対象とするETFとしては安いのが特徴です。

構成銘柄

構成銘柄については下記の通りとなっております。

また、組み入れ上位10銘柄の比率は下記となっております。(2020/11/30時点)

構成銘柄は約3,300銘柄。上位でも構成比率は0.4%と非常に低く分散が効いているのが特徴です。

セクター比率を見ると、資本財・一般消費財と並んでおり、景気敏感株が多い印象です。

地域別で見ると欧州の比率が高いです。

さらに国別で見ると、何と日本が一位。米国市場を除いていると入っても日本株はまだまだ割安と判断されているとのことでしょうか。そうなると小型株というよりバリュー株のような気もしますが。

メリット

大化けの可能性あり

小型株は割安で放置されている銘柄も多く、成長次第では大化けの可能性があります。時価総額の小さな銘柄がちょっとしたきっかけで昇竜拳のごとく駆け上がっていく可能性もあります。

さらに米国以外の小型株となると情報収集が難しく、ETFであれば将来性のある世界の小型株をカバーできる可能性があります。

デメリット

倒産・買収の可能性あり

小型株の場合、財務が安定していない場合があり倒産リスクが高いこと、また大型銘柄の買収に遭う可能性も否定できません。特に米国・日本市場以外の国の銘柄の場合は情報収集が難しいことから、あっという間に倒産・買収・業績急降下が起こりえます。

小型株に比べるとETFによりある程度リスクは分散できます。

投資すべき?

私はまだ所有しておりませんが、VBと同様にサテライトとして検討していきたいと思います。小型株の中には将来性もあり大型株でカバーできていない銘柄にも投資できます。利回りが高いことも魅力です。そうはいってもメインにするにはリスクが高いためあくまでもサブ的なサテライトしてポートフォリオに組み込むのも面白いと思います。

まとめ

投資対象を日本や米国の大型株中心で運用されている方にとっては、小型株をある程度組み込むことによってバランスが取れますので、サブ的な役割として投資するのは面白いと思います。メインにするのはよく知ってる銘柄・安定している銘柄がよいかと思われます。

興味のある方は少額から。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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