第三四半期決算が一段落してきました。遅ればせながら、四季報新春号で気になっていた銘柄の中で、一気に株価が急騰した銘柄がありましたのでご紹介いたします。
今回は 4690 日本パレットプール をご紹介いたします。
4690 日本パレットプールとは
会社概要
日本パレットプール株式会社(英: NIPPON PALLET POOL CO.,LTD.[3])は、大阪府大阪市北区に本社を置く主に物流機器パレットのレンタルを行っている企業。NPPとも呼ばれている。
wikipedia
沿革
1972年5月 – 会社設立。
1997年11月 – 株式を店頭登録(現・ジャスダック)。
2022年4月- 東証スタンダード市場を選択。
事業概要
創立から50年を超える老舗企業。
主な事業は物流現場で荷物を載せる荷役台「パレット」と呼ばれる機器をはじめとしたレンタル事業。パレットと言うと非常に地味な印象を持ちますが、在庫を沢山持とうと思うと、その分パレットが必要となりますし、在庫がない場合は空パレットだけで置き場を占有するという無駄も発生してしまいます。必要なときに必要な分だけ「レンタル」すると言う考え、さらにレンタル自転車のように、必ずしも借りた場所で返却する必要もないのも特徴です。
さらに日本パレットプールは独自のパレット位置情報管理システムを開発。パレットに小型発信機を取り付けることで位置情報の確認、WEB上でパレット現在地の地図表示を可能にするシステムを生み出しました。2021年度から本格導入を始め、今後5年間で約100万枚のパレットへの発信機の取り付けを目指しています。位置情報を用いることでパレット自体の数を管理が可能になりますし、履歴情報から消耗度・交換時期の算出も容易になると思われます。
物流業界ではトラック運転手の残業規制「2024年問題」が深刻となっています。時間外労働が年間960時間(月に80時間)、年間拘束時間が3300時間、1日の拘束時間が15時間などに制限されるというもので、物流の効率化が求められています。
ドライバーに無駄な動きをさせないためにも(手待ち時間を減らす)、位置情報を用いたパレット数の管理による効率化需要が今後も増えそうです。
業績
株価チャート
直近2023年1月25日に大幅な上方修正を行ったことにより株価が急騰。2023年2月6日に第三四半期決算発表を行ったことにより、材料出尽くしで一旦調整に入っています。通期見通しをやや弱気に出す傾向にあることから、決算跨ぎはややリスク大か?お盆休み以降の押し目に拾いたいところ。
指標上はPER6.8倍、PBR1.02倍、そしてEPSが340円とかなりの割安。
(2023年1月14日時点)
PER | 6.8倍 |
PBR | 1.02倍 |
EPS | 340円 |
過去5年業績
売上高 | 営業利益 | 税前利益 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) | |
単19.3 | 6,650 | 257 | 368 | 224 | 133.4 | 35 |
単20.3 | 7,016 | 516 | 667 | 435 | 258.9 | 35 |
単21.3 | 6,962 | 586 | 740 | 452 | 269.1 | 35 |
単22.3 | 7,094 | 459 | 647 | 272 | 162.1 | 40 |
単23.3予 | 7,200 | 950 | 1,030 | 750 | 445.7 | 35 |
過去5年の業績と予想です。2023年3月期は連続最高益となる見込みです。
なお、四季報予想では2024年3月期も連続最高益となる見込み。
配当
1株配(円) | 記念配当 | |
単19.3 | 35 | 0 |
単20.3 | 35 | 0 |
単21.3 | 35 | 0 |
単22.3 | 35 | 5 |
単23.3予 | 35 | 0 |
22年3月期は50周年で5円記念増配。利益は出ているので増配が望まれます。
株主優待
優待はありません。
まとめ
- 業績好調
- 課題解決業
業績は絶好調。直近ではドライバー不足による物流効率化という、社会課題解決型のビジネスを行っているため、当面は成長が続きそうです。
あくまでも投資は自己判断でお願いします。