米国の株式市場は、2021年9月現在でテーパリングの懸念がありつつも連日各市場で最高値をつける状況です。(といいながら、執筆途中に中国恒大集団の破綻危機で世界同時株安になりつつありますが…)
好調な米国市場に投資を行うファンドで、毎月のように資金流入しながら好調な成績を残しているファンドがあります。
今回は、アライアンス・バーンスタイン米国成長株投信についてご紹介いたします。
アライアンス・バーンスタイン米国成長株投信とは
アライアンス・バーンスタイン米国成長株投信はその名の通りアライアンス・バーンスタインが運用を行うアクティブファンドです。米国株に投資するファンドです。
投資コンセプトは下記の通りです。
- 利益成長期待が高い米国企業を選定・投資
- S&P500指数を目安とし、それを超えるパフォーマンスを目指す
日本の株式市場は停滞していますが、米国の株式市場は絶好調です。言うまでも無く、GAFAMをはじめとした米国企業がイノベーションをおこし、世界を変えてきました。今後も、米国市場は成長を続けていく魅力的なマーケットであることには変わりありません。そんな米国市場の中でも、高い利益成長もしくは持続的な利益成長の可能性が高いと判断される企業を発掘して投資を行います。
非常に好調な成績を残していることから、毎月順調に純資産を増やしています。
後述しますが、 アライアンス・バーンスタイン米国成長株投信は為替ヘッジの有/無、毎月分配金の有/無の違いでA~Dの4コースありますが、4コース合計の純資産総額が2兆円を突破しています(2021年6月末時点)
良好な運用成績が評価され、下記の3つのファンドアワードを受賞しています。
- R&Iファンド大賞 2021『優秀ファンド賞』受賞 (投資信託/北米株式グロース部門)2015年から7年連続での受賞
- リフィニティブ・リッパー・ファンド・アワード 2020 ジャパン『最優秀ファンド賞』受賞(投資信託/株式型 米国株(評価期間5年))
- モーニングスター アワードファンド オブ ザ イヤー 2020『優秀ファンド賞』受賞 (国際株式型(特定地域) 部門)
基本情報(為替ヘッジ無しBコース)
設定日 | A,Bコース:2006年5月25日 C,Dコース:2014年9月16日 |
償還日 | 2034年6月15日 |
購入時手数料 | 最大3.3%(税込) ※証券会社によって異なる。ネット証券は無料 |
信託財産留保額 | なし |
管理費用 (含む信託報酬) | 年率1.727%(税込) |
分配金 | A,Bコース:年2回(6月,12月) C,Dコース:毎月 |
基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドですが、管理費費用は1.727%と非常に光学で、信託財産留保額はなし。
為替ヘッジの有/無、毎月分配金の有/無の違いでA~Dの4コースありますが、以下は為替ヘッジなしで年2回決算のBコースのデータで説明していきます。
構成銘柄
業種別は下記の通り。
業種 | 組み入れ比率 |
---|---|
情報・通信業 | 32.2% |
ヘルスケア | 18.5% |
コミュニケーション・サービス | 15.4% |
一般消費財・サービス | 15.2% |
資本財・サービス | 5.2% |
生活必需品 | 4.9% |
素材 | 1.3% |
金融 | 0.2% |
構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年7月末時点)
銘柄名 | 業種 | 比率 |
---|---|---|
アルファベット | コミュニケーション・サービス | 8.0% |
マイクロソフト | 情報技術 | 8.0% |
フェイスブック | コミュニケーション・サービス | 5.8% |
アマゾン・ドット・コム | 一般消費財・サービス | 5.7% |
VISA | 情報技術 | 5.1% |
ユナイテッドヘルス・グループ | ヘルスケア | 3.7% |
ゾエティス | ヘルスケア | 3.2% |
ナイキ | 一般消費財・サービス | 3.2% |
ホーム・デポ | 一般消費財・サービス | 3.0% |
インテュイティブ・サージカル | ヘルスケア | 2.9% |
組み入れ銘柄数は約50。上位10銘柄については改めて説明するまでもない銘柄ばかりでしょう。Appleを除くGAFAM、VISAといったあたりは割りと無難ですが、ナイキや、ユナイテッドヘルス・インテュイティブ・サージカル のヘルスケアまで、大型株でありながら成長が見込める銘柄ばかり。
通常月次にて上位10銘柄、年一回の運用法区所で全銘柄を公開するファンドが多い中で、本サイトでは、保有全銘柄を随時公開してくれています。
パフォーマンス
基準価額推移
設定来、基準価額は2021年8月31日時点で、45,748円(分配金再投資込み 52,981円)
純資産額も約4,000億円(Bコース)。
いちおう、チャイナショック・コロナショックで一時的に下落していますが、すぐに回復し、右肩上がり一辺倒です。
過去のパフォーマンス
2021年8月末時点の情報です。
期間 | 騰落率(分配金込み) |
---|---|
6ヶ月前から | +24.01% |
1年前から | +42.46% |
3年前から | +86.05% |
5年前から | +206.08% |
設定来 | +436.31% |
設定来からみると、+ 436.31%です。
5年以上にわたりベンチマークであるS&P500指数を上回る成績を維持しており、経費率は高いながらもリターンを狙いたい方向けのハイリスクハイリターン商品です。
まとめ
長期に渡って優秀な成績を残しているファンド。GAFAM(Appleが除外されている理由は不明)のような有力どころの銘柄から、ヘルスケアのような安定感のある銘柄まで、成長の見込める銘柄ばかりを集めたファンドです。月次レポートだけでも、参考になるので見て行きたいと思います。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。