【MOO】ヴァンエック・アグリビジネスETF 【米国ETF】

2021年現在、世界の人口は78億人ほどで2050年までに100億人に達すると予想されています。そうなると食糧の争奪戦となる食糧不足が考えられますが、その食糧不足を解決すべく農業ビジネスが注目を集めています。遺伝子組み換え食品や、より効率的に生産を行うための農機具等が挙げられます。

今回は、ヴァンエック・アグリビジネスETF MOOについてご紹介いたします。

MOOとは

MOO ヴァンエック・アグリビジネスETFは、農業関連ビジネスを行う企業に投資するマーケット・ベクトル・グローバル・アグリビジネス・インデックス指数のパフォーマンスへの連動を目指す米国籍のETFです。

日本では少子高齢化が進んでいますが、世界では人口増加が続いており、2050年には100億人に達するとの予想もあります。日本に住んでいると、食料危機なんて言葉はあまり実感がわきませんが、人口が増え続けている新興国では、農地の生産性が低いため、人口増加による食糧の需要に供給が追いつかなくなってきています。そんな食糧危機のリスクを避ける意味でも、アグリビジネスは重量視されています。

アグリビジネスは例えば、効率的な生産を行うための農機具(トラクター、耕耘機)や遺伝子組み換え食品などがあげられます。

運営会社 ヴァンエッグとは

ヴァンエッグは1955年設立でニューヨークに本社を置く老舗投資会社。

国際分散投資のパイオニアとして、株式やコモディティなどの実物資産や新興国資産に投資する金融商品の提供を行ってきた資産運用会社です。

最近では、ビットコインETFの申請を行っており、動向が注目されています。

基本情報

配当月12月
配当利回り0.99%
経費率0.55%

基本情報は上記の通りとなります。配当は年一回あります。経費率は0.59%とETFにしてはそこそこ高め。

構成銘柄

組み入れ上位10銘柄の比率は下記となっております。(2021年9月時点)

ティッカー(銘柄コード)銘柄名構成比率
ZTSZoetis Inc Class A8.68%
DEDeere & Co8.30%
IDXXIDEXX Laboratories Inc7.45%
BAYN.DEBayer AG6.78%
NTR.TONutrien Ltd5.75%
ADMArcher-Daniels Midland Co5.03%
CTVACorteva Inc5.01%
TSNTyson Foods Inc Class A3.81%
6326Kubota Corp3.40%
TSCOTractor Supply Co3.21%

構成銘柄は約50銘柄
Zoetis(ゾエティス)は動物向けの製薬会社。
家畜やペット等の動物向けに薬やワクチンの開発研究・製造販売を行っています。
Deere & Company(ディア)は、世界最大の農機具メーカー。最近はIotやAI活用によるさらなる効率的な生産を目指しています。

日本からはクボタがランクイン。東南アジア向けの農機具で攻勢をかけます。

パフォーマンス

チャート

長期で見ると綺麗な右肩上がりのチャート。もともと好調だったのですが、2020年末から急騰。

他ETFとの比較

他ETFとの比較です。
水色:MOO
橙色:DBA
赤色:VOO(S&P500)

同じく農業関連ビジネスに投資するDBAを大きくアウトパフォーム。VOOには直近負けていますが、ほぼ匹敵する結果となりました。

まとめ

食糧は人間が生きていくうえで必ず必要となるものですし、今後の世界の人口増加によって需要が増え続けていくものと思われます。

日本ではクボタやヤンマー・井関農機あたりは地味な印象がありますが、新興国の農業開発において重要な役割を果たしている企業です。ディア&カンパニーも含めて、こういった銘柄に個別投資しても面白いですし、農業関連ビジネス全体にも注目です。

興味のある方は少額から。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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