【株ブログ】3891 ニッポン高度紙工業【EV関連】

ようやく元気が出てきたので、四季報でピックアップした個別銘柄を紹介していきたいと思います。

こちらは、結い2101で初めて名前を知ったニッポン高度紙工業。今の時代になぜ「紙」かというと、電池やコンデサにあるセパレータと呼ばれる部品を作っているため。パソコンを分解したことのある方ならご存知かもしれませんが、小さな電池みたいなコンデンサを構成するためのセパレータ、「高度紙」が非常に重要な部品となり世界トップシェアを誇ります。

今回は3891 ニッポン高度紙工業をご紹介いたします。

3891 ニッポン高度紙工業 とは

会社概要

wikipediaからの引用です。

ニッポン高度紙工業株式会社(ニッポンこうどしこうぎょう)は、高知県高知市に本社を置く電池・コンデンサのセパレータやフレキシブルプリント基板を中心とした製紙メーカー。ジャスダック上場企業。コンデンサ用絶縁紙の最大手。。

wikipedia

沿革

1941年8月 – ビスコース加工紙「高度紙」の製造および販売を目的として、高知市にニッポン高度紙工業を設立。
1943年4月 – 電解コンデンサ用セパレータの生産を開始。
1971年10月 – 本社を高知県吾川郡春野町に移転。
1996年2月 – 日本証券業協会に店頭登録(現在のJASDAQ市場上場)。

事業概要

高知県安芸市という阪神タイガースがキャンプをしている地方都市で事業を行っている同社。

アルミ電解コンデンサ・電気二重層キャパシタ・電池用セパレータの製造販売、研究開発でグローバルニッチトップ企業として成長。

特にコンデンサ用セパレータでは世界トップシェアを誇ります。コンデンサ用セパレータとは身近な家電製品から産業用機器まで、エレクトロニクス機器に不可欠な存在であるのが電解コンデンサと呼ばれる電子部品で、この電解コンデンサを構成する部品のひとつが、セパレータといわれる紙のような部品となります。

近年ではアルミ電解コンデンサー用セパレーターが車載、産業機器、データセンター向けなどに絶好調。自動車向けリチウムイオン電池用も伸びており、EV関連銘柄としても注目を集めます。

面白い取り組みとしては「健康経営銘柄2021」に採用されている点。健康経営銘柄とは、経済産業省が東京証券取引所と共同で、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組む健康経営を実施する上場企業の中から、特に優れた取組を実践している企業を選定しているのですが、同社は「安全・健康はすべてに優先する」という基本方針に基づき、 「安全・健康を最優先する企業風土が、従業員一人一人の幸せと企業価値を高める」「従業員と家族の安全・健康が事業継続につながる」という考えで健康経営を推進しています。

なお、東証新市場区分では「スタンダード」を選択することを発表しています。

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業績

株価チャート

株価を見ていきましょう。

決算発表後に上昇→その後緩やかに下落を繰り返す銘柄でしたが、2020年末ごろから急変。アメリカのバイデン大統領によるクリーンエネルギー政策、テスラの躍進に代表される世界的なEVシフト、半導体不足によるコンデンサの需要拡大と、追い風しかない状況が続き業績が急伸。比例するように株価も上昇中です。直近は、中国恒大問題やFRB利上げに絡む市場要因で下げが続きます。

業績絶好調にもかかわらず予想PER11.2倍/PBR1.61倍と指標上はかなりの割安。PER高値平均23%,安値平均でも8.9%ですので、まだ安いといえます。

(2021年12月24日時点)

PER11.2倍
PBR1.61倍
EPS241.6円
(予想)

過去5年業績

売上高営業利益税前利益利益1株益(円)1株配(円)
連18.317,1281,6981,56142639.718
連19.314,3731,3461,3131,49513920
連20.313,09999597069164.320
連21.315,9182,7612,7962,006186.522
連22.3予17,5003,7003,7002,600241.630

過去5年の業績と予想です。

2022年3月期は最高益だった前年をはるかに上回る最高益の見通し。中間決算の時点で進捗率60%を超えていますので、最高益の上乗せの可能性があります。

配当

配当に関しては増配傾向です。

1株配(円)記念配当
連18.3180
連19.3200
連20.3200
連21.3220
連22.3予246

株主優待

優待はありません。

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まとめ

  • EV関連
  • 業績絶好調
  • 割安株

銘柄名だけ聞くと何をやっている会社かよくわかりませんが、地方にも時流にも乗り、健全経営を行っているいい会社が存在します。四季報や投資信託の月次レポートなどで発掘していきたいところです。

あくまでも投資は自己判断でお願いします。

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